タグ

ブックマーク / xtech.nikkei.com (22)

  • 技術編:プロトコルの仕組みから本質を知ろう

    経路制御など複雑な計算処理はOpenFlowコントローラーが一元的に担う。OpenFlowスイッチはフレーム転送など、比較的単純な処理を実行する。両者がやりとりする際の専用プロトコルを、OpenFlowプロトコルと呼ぶ。 OpenFlowコントローラーの最も大事な役割は「経路計算」である。これは、フレームを転送する際にどの経路を選択するべきかをいくつかのパラメーターを基に決める仕組みだ。 使うパラメーターはOpenFlowコントローラーによって様々。例えばアルゴリズムを基に計算した最短経路や回線速度のほか、ユーザーが指定した「経路の重み付け」や「複数経路への負荷分散」などの条件を加味して経路を計算する。 OpenFlowコントローラーが計算した経路はOpenFlowスイッチに送られ、「フローテーブル」として保存される。OpenFlowスイッチはフレームを受け取ったらフローテーブルを確認し、

    技術編:プロトコルの仕組みから本質を知ろう
  • [ONS2012]「DC間のトラフィックは既に100%SDN/OpenFlowベース」、米グーグル

    米国サンタクララで開催中の「Open Networking Summit 2012」(関連記事)では、SDN(Software Defined Network)のさまざまなユースケースが紹介され、従来コンセプト先行だったSDNが実用段階に入ったことを強く印象づけた。 事例のなかでも特に注目に値する発表を行ったのは米グーグルだ。2012年4月17日のキーノートセッションに登壇した同社シニア・バイスプレジデントのUrs Holzle氏(写真1)は「グーグルのデータセンター(DC)間のトラフィックは、OpenFlowを用いて作ったSDNで既に100%運用している」ことを明らかにした。おそらく現時点で世界最大級のSDN/OpenFlowネットワークだろう。 グーグルは二つのバックボーンを持っているという。一つはユーザーサービスのトラフィックを運ぶ外向けのネットワーク(I-Scale)、もう一つは同

    [ONS2012]「DC間のトラフィックは既に100%SDN/OpenFlowベース」、米グーグル
  • LINEやcommの音声品質を客観測定

    図1●音声品質評価ソリューション「VoicePinger」と同製品の音声品質評価オプションおよびドイツOPTICOMの音声品質評価・解析ソフト「PEXQ」使って測定 第3回となる今回は、米Microsoftの「Skype」、NHN Japanの「LINE」、ディー・エヌ・エー(DeNA)の「comm」の各無料通話サービスにおける音声品質がどの程度なのかを筆者が所属するGLEAN Corporationの音声品質評価ソリューション「VoicePinger」と同製品の音声品質評価オプションおよびドイツOPTICOMの音声品質評価・解析ソフト「PEXQ」を使い(図1)、音声品質の指標であるR値をITU-T P.863(POLQA)により求めます。 なお、R値の説明およびIP電話の品質評価方法の詳細については、情報通信技術委員会(TTC、The Telecommunication Technolo

    LINEやcommの音声品質を客観測定
  • 「Hadoop Summit 2012」に見るツール/事例の最新動向

    連載では、オープンソースの大規模分散処理基盤「Hadoop」を利用している技術者向けに、数回にわたりHadoop運用の最新情報やノウハウ、活用の勘所を紹介する。 HadoopやHadoop周辺ツールは、現在も活発に開発が進んでおり、安定化に加えて高機能・多機能化も図られ、適応領域が広がりつつある。それだけにHadoopユーザーは周辺ツールや利用動向について、常にアンテナを張っておくべきであろう。 そこで、今回は2012年6月13日と14日の2日間、米国カリフォルニア州サンノゼにて開催された、Hadoop Summit2012の模様を要約して紹介する。 米ヤフー!と、米ホートンワークス(米ヤフー!のHadoop専門チームがスピンアウトしたHadoop専業ベンチャー企業。2011年6月設立)が共催する同イベントは、今回で5回目の開催となる。 2008年の第1回開催時は200人だった参加者が今

    「Hadoop Summit 2012」に見るツール/事例の最新動向
  • 書店で買えるLinuxマシン

    いつでも、どこでも、Linuxマシンを購入・活用できる環境が整いつつある。スマートフォンやタブレット端末の普及を背景に、Linuxが動作する安価なARMコア搭載ハードウエアが続々登場しているからだ。日経Linux 9月号の特集では、3000円台で買える話題のボードPC「Raspberry Pi」を筆頭に、風変わりな6種類のLinuxマシン自作を紹介した。 中でも7月19日にデビューした楽天電子書籍端末「kobo Touch」は、とりわけ入手性が高い。楽天市場でのネット販売、家電量販店、大手書店などで購入できる。価格は7980円。気軽に買える存在ながら、組み込み機器の中では比較的簡単にLinuxマシンとして改造を加えられるガードの低さがLinuxユーザーにとってはうれしい限りだ。 特集記事で扱えなかったkobo Touchを、9月号特集で取り上げたLinuxマシン自作のノウハウでどこまでL

    書店で買えるLinuxマシン
  • [4]「きたーー!!」、ついに目標性能を達成

    リクルートの中古車情報サイト「カーセンサーnet」を全面リニューアルした体験を基に、大規模サイトの性能改善作業の実態をレポートする。第1回、第2回で行ったNFSとApacheの設定変更、PHPアプリケーションの見直しによって、性能は劇的に向上した。しかしその後、どうしても性能が伸びない。第3回での調査で、Linuxカーネルに原因があるらしいことがわかってきた。 カーネルソースがあるディレクトリーに移動して、変数名(kernel_sem)を含むファイルを調べた。すると「lib/kernel_lock.c」というファイルの中で「kernel_sem」が定義されていた。冒頭を読むと、「This is the traditional BKL - big kernel lock」とある。直訳すれば「巨大なカーネルロック」。これは何なのだろうか。コメントを追っていくと、「古い方式」であり「新しいコード

    [4]「きたーー!!」、ついに目標性能を達成
    tester7
    tester7 2012/03/29
    調査の仕方とか参考になったけどオチがひどい
  • [3]Linuxカーネルの“巨大なロック”が原因と判明

    大規模サイトの性能改善作業とは、どういうものなのか――。リクルートの中古車情報サイト「カーセンサーnet」を全面リニューアルした体験を基に、その実態をレポートする。第1回、第2回はミドルウエアのチューニングを行った。後半はLinuxカーネルに原因があると判明するまでの調査に進む。様々なツールを組み合わせて追跡していった。 中古車情報サイト「カーセンサーnet」の性能試験が格的に始まって10日目。試験の開始当初は、ブラウザーの表示に10秒もかかるなど目標性能に遠く及ばなかった。しかし前回までで紹介したように、ファイル共有システム「NFS」の設定変更、Webサーバー「Apache」のパラメーター修正、PHPアプリケーションの見直しによって、性能は劇的に向上した。 リクルート入社3年目の私は、今回の性能検証プロジェクトのリーダーとして、得意分野を持つチームメンバーと一緒に対策を進めていた。カッ

    [3]Linuxカーネルの“巨大なロック”が原因と判明
  • [2]複合機が丸見えになる恐れ

    EWSがセキュリティ上危険な理由はいくつか挙げられる(図2)。サットン氏は、「メーカーは複合機を出荷した後、全くEWSにセキュリティパッチ(修正プログラム)を当てていないことが多い」と指摘する。セキュリティホールが放置された状態のEWSを搭載した複合機は、企業ネットワーク内に設置された“トロイの木馬”とさえいえる。 例えばEWSの多くは、WebサーバーソフトにApache HTTP Server(Apache)を搭載している。Apacheは多数のバグが存在するソフトで、バグが発覚するたびにパッチを配布している。あまりの多さから、「A Patchy Server」(パッチだらけのサーバー)のApacheと呼称されるようになったという冗談があるほどだ。当然、Apacheには常に最新のパッチを当てておかなければ、簡単にハッキングされる。 狙われるのはApacheの脆弱性だけではない。Linux

    [2]複合機が丸見えになる恐れ
  • ヤフーを変え始めたHadoop

    ヤフーが日独自の検索関連サービスの開発で、オープンソースの分散処理ソフトである「Hadoop」の活用を進めている。Hadoopを使うことで、従来は6時間以上かかった処理がわずか5分半で済むようになった例もある。2009年秋には組織を整備し、適用範囲を全社に広げている。 Hadoopは、米グーグルが開発した分散処理ソフト「Google File System(GFS)」と「MapReduce」を模したオープンソースソフトである(図)。GFSとMapReduceは、グーグルのクラウドを支える基盤技術。Hadoopを使うと、複数台の安価なPCサーバーを連携させ、数十テラ~数ペタバイトに及ぶデ ータを高速に処理できる。 Hadoopを日国内で最も積極的に利用している企業はヤフーだ。2008年ごろから部署単位でHadoopの導入を進め、Hadoopを使う事例が10件を超えるようになった(表)。

    ヤフーを変え始めたHadoop
  • 第1回 他の部署のことがわからない!――部署をまたぐ業務は数多い,今の組織では対応できない

    これは,入社3年目の若手エンジニアA君が社内を奔走し,セキュリティ・インシデントに対応する組織横断的なチームを発足させるまでの奮闘ぶりを追ったフィクションである。物語の舞台は,東京都内にあるBP商事。同社は,ネットワーク機器の販売やシステム構築サービスを手がける社員1500名ほどの企業だ。 ◆     ◆     ◆ BP商事のIT企画室に所属するA君は,配属3年目のエンジニアだ。ある日の午後,A君は社の8階にある部署の会議机で,資料を積み重ねて調べ物をしていた。役員会で「社内にあるすべてのWebサイトを対象に,ぜい弱性がないかどうかを検査せよ」という方針が決まり,IT企画室にお鉢が回ってきたのだ。 そこでIT企画室のS課長はA君に,下準備としてぜい弱性を検査してくれるサービス業者をピックアップし,一覧表を作るように指示した。目下A君は,その作業に追われているというわけだ。 A君が所属す

    第1回 他の部署のことがわからない!――部署をまたぐ業務は数多い,今の組織では対応できない
  • Androidの仕組みを知る(1)

    遂に日でもAndroid携帯が発売された。注目を集めているAndroidとは,一体何なのか,パソコンに移植するためにはどのような作業が必要なのか,アプリケーションを開発するにはどうするのか解説する。 Androidは,米Google社が開発し,携帯電話関連の業界団体であるOHA(Open Handset Alliance)が2007年11月に発表した,ソフトウエア・スタック(複数層で構成するソフトウエア群)である。 Androidを構成するソフトには,携帯端末向けに改良されたLinuxカーネルとミドルウエア,アプリケーションの実行環境,開発環境であるアプリケーション・フレームワーク,アプリケーション,がある。 Androidは携帯端末用として開発されているものの,適用範囲は携帯端末にとどまらない。Androidが現在対応しているCPUは英ARM社のARM系と米Intel社のx86系の2種

    Androidの仕組みを知る(1)
  • グーグルは“異形”のメーカー。ここが違う10個のポイント

    グーグルは世界有数のハードウエアメーカーであり、ソフトウエアメーカーである。1990年代末に他に先駆けて「情報爆発」に直面し、いち早くそれに対応したグーグルのコンピュータは、従来のコンピューティングと比較すると常識外れにすら見える進化を遂げた。グーグルコンピューティングの特異さを10個紹介しよう。 (1)自前主義 グーグルは売上高を見ると「広告会社」だが、その実態は7000人を超えるエンジニアを抱える世界有数のメーカーである。しかもそのコンピューティングのあり方は、従来型のそれと大きく異なる(図1)。グーグルが“異形”のメーカーなのは、同社がハードもソフトも自前主義を貫いているからだ。 使用するサーバーはすべて自社開発だ。一部報道では、グーグルは台数ベースで米デルや米ヒューレット・パッカード(HP)に次ぐ「世界第3位」のサーバーメーカーだという。 サーバーだけではない。2007年、大手ネッ

    グーグルは“異形”のメーカー。ここが違う10個のポイント
  • [MySQLウォッチ]第40回 パーティショニングで高速化し大量データに備える

    大量のデータを1つのテーブルに格納すると何かと不便となる。処理対象が大量だけに検索をはじめとして処理時間が大きくなる。現実の生活は、手に余る大量の物を小分けにするというテクニックをよく使う。データベースでもこの手法は有効である。大量データを小分けにすることで、処理の高速化と格納効率を向上することが可能である。今回は、MySQL 5.1の新機能の筆頭に上がっているパーティショニングを解説する。 MySQL 5.1の注目機能パーティショニングとは パーティショニングとは、テーブルを分割して性能を向上させるための技術だ。MySQL 5.0でもテーブルの分割機能はあった。複数のテーブルを連結して1つのテーブルに見せかけるMARGEストレージエンジン(テーブル)、SELECTステートメントを結合するUNIONなどがある。これらの機能は、もともと別々のテーブルを結合して処理する後処理的な位置づけになる

    [MySQLウォッチ]第40回 パーティショニングで高速化し大量データに備える
  • まつもと直伝 プログラミングのオキテ 第20回 MVCとRuby on Rails:ITpro

    Ruby on Railsをはじめとする最近のWebアプリケーション・フレームワークの多くは,MVCと呼ばれるデザイン・パターンを採用しています。今回は,このMVCパターンの「正体」について考えます。 MVCはGUIを備えたプログラムを設計する際の指針となるデザイン・パターン*1の一つです。「モデル」(Model),「ビュー」(View),「コントローラ」(Controller)という3つの構成要素の頭文字から命名されました。多くのデザイン・パターンはプログラムの一部のみの構成を決めています。しかし,MVCはアプリケーション全体の構成を決めることが多いため,「アーキテクチャ・パターン」と呼ばれることもあります。 MVCは,元々プログラミング言語Smalltalkにおいて,ウインドウ(GUI)を持つアプリケーションを構築する際の指針として誕生しました。 MVCを発明したのは,当時,米Xero

    まつもと直伝 プログラミングのオキテ 第20回 MVCとRuby on Rails:ITpro
  • Part4 今日からできる!半歩先を行くプログラマになる方法

    プログラミングを始めたばかりの皆さんは,1日でも早く「できるプログラマ」として活躍したいと考えているのではないでしょうか。しかし,多くの人は,どのようなことをすれば一人前のプログラマに成長できるのか,その方法をすぐに思い浮かべることができないと思います。 筆者は,まず半歩でも先に進むことが重要だと考えています。そこで,筆者がSEやプログラマとして働く中で得た知識と経験を整理し,プログラミングを始めたばかりの方に向けて「半歩先を行くプログラマ」になる方法をご紹介したいと思います。ちなみに,以下で説明する内容の多くは,「半歩先を行くSE」になるための方法とも言えます。 “半歩先を行く”とは? まず,半歩先を行くプログラマとはどのような人を指すのかを説明しましょう。例えば,最新技術の動向を調査・整理し,自身の見識も加えて情報を発信している人が挙げられます。情報発信の場は様々です。職場内で情報発信

    Part4 今日からできる!半歩先を行くプログラマになる方法
  • ニコニコ動画の1万人生中継,舞台裏での技術者の奮闘

    生放送技術研究,生中継サーバー,プレイヤーFlash(バージョン1)を担当したドワンゴ 研究開発部の糸柳和法氏 [画像のクリックで拡大表示] Webアプリケーションや生放送プレイヤーFlash(バージョン2)を開発したドワンゴ 研究開発部 杉谷保幸氏。ニコニコ動画モバイルの開発も担当した [画像のクリックで拡大表示] ニコニコ動画は2008年7月4日,ユーザー2000人が集まり夏野剛氏と西村博之氏が登壇したイベント「ニコニコ大会議」を1万人に生中継した。ニコニコ動画を運営するドワンゴでは「Flashによる1万人への生中継は世界でも例がない」という。この1万人への同時配信を,同社の技術陣はどのように実現したのか。 「Flashでの1万人生放送は他に例がない」 「生中継は,録画した動画の配信よりも先にあったアイデアだった」と,ドワンゴ 執行役員研究開発部長 千野裕司氏は言う。動画にコメン

    ニコニコ動画の1万人生中継,舞台裏での技術者の奮闘
  • Google,Webアプリ用試験ツール「ratproxy」をオープンソースとして公開

    Googleは米国時間2008年7月1日,Webアプリケーションの安全性を確認できるツール「ratproxy」をオープンソースとして公開した。同社のWebサイトから無償ダウンロード提供している。 同ツールは,これまで同社が社内でWebアプリケーションを試験する際に使っていた。プロキシ・サーバーとして作動し,クロスサイト・スクリプティングに悪用される恐れのあるコードや,情報漏えいにつながる問題などを調べられる。従来のセキュリティ・ツールと違い,意識することなく利用でき,オーバヘッドも小さいという。 ソフトウエア・ライセンスはApache License 2.0。現在のバージョンは「1.51ベータ」。Linux/FreeBSD/Mac OS Xと,Windows向け疑似UNIX環境Cygwin用に開発した。 [GoogleのMichal Zalewski氏によるブログ投稿記事]

    Google,Webアプリ用試験ツール「ratproxy」をオープンソースとして公開
  • まるごと大特集OS完全理解! Part1 今さら聞けないOSの疑問:ITpro

    OSは何のためにあるの? 私たちは,パソコンを使うときは必ず,WindowsMac OS X,LinuxなどのOS(Operating System)を起動しているはずです。今やOSなしにパソコンを使うことは考えられません。では,OSは何のためにあるのでしょうか? 簡単に言えば「ユーザーやプログラマに,コンピュータ(ハードウエア)の機能をわかりやすい形で提供するため」ということになるでしょう。コンピュータのハードウエアを直接操作するのでは大変なので,ユーザーもプログラマもOSが提供する機能やサービスを通してコンピュータを利用しているのです。 現代のOSはいろいろな機能を提供します。その中でも主要なものを図1に挙げました。(1)プロセス/スレッド管理と(2)メモリー管理は,複数のアプリケーションを同時に動かす(マルチタスクまたはマルチタスキングと言います)ための仕組みを提供します。一般的に

    まるごと大特集OS完全理解! Part1 今さら聞けないOSの疑問:ITpro
  • Linuxチューニング ---目次:ITpro

    第1部は,日経Linux2002年4月号の特集1「Linuxを高速化するチューニング・テクニック大全」,第2部は2003年4月号特集1「チューニング・テクニック完全ガイド」の再掲です。記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合もあります。

    Linuxチューニング ---目次:ITpro
  • Linuxチューニング 第1部第1回 ファイル・アクセスを高速化:ITpro

    ファイルの入出力性能の改善は,システム全体の処理速度向上に大きく貢献する。高速なプロセッサを搭載する現在のコンピュータでは,ファイルのアクセス速度がシステム・パフォーマンスのボトルネックになっているためである。不要なディスク・アクセスの削減とアクセス速度そのものの向上が,チューニングの要となる。 アクセス時刻の記録を省略しファイル読み込みを高速化 ファイルにアクセスしたときには,最終アクセス時刻が属性情報として記録される。この情報を記録しないように設定することで,ファイルの読み込み速度を向上できる。最終アクセス時刻の記録を止めるには,ファイル・システムのマウント時に,noatimeオプションを指定する。ベンチマークでは,読み込み速度が2倍強に改善できた。 atimeは無駄 LinuxなどのUNIX系OSでは,statやfstat,lstatというシステム・コールを使って,ファイルの属性情報

    Linuxチューニング 第1部第1回 ファイル・アクセスを高速化:ITpro