心優しい“マナー違反”の少年 先日の夜、杵築市の杵築日出署杵築幹部交番に、近くの女性から「河口に猫が落ちている」と相談があった。 署員4人が現場に行くと、護岸沿いのわずかな陸の部分に1匹が取り残されていた。 護岸は高くて自力で登るのは難しそう。「満潮になると溺れてしまう」。板を渡したりしたがうまくいかない。 そこへ大きな音でバイクを走らせる少年2人が通り掛かった。迷惑なので呼び止めて注意しているうち、猫の救出話に。 すると「俺が助けるよ」と少年の一人。川に入って護岸の低い所まで追い込むと、猫は無事陸に上がって逃げ出した。 翌日、飼い主宅に戻ったという。 署員らは「マナー違反を注意していたはずが…。猫のことでは助けてもらいました」と少年に感謝。