中国の企業miHoYo(ミホヨ)が開発したスマホゲーム『原神 Genshin』が日本で大ヒットしている。エンタメ社会学者の中山淳雄さんは「魅力的なキャラクターが勝因だ。これまで中国発の萌えキャラはヒットしないとされていたが、オタク層に深く刺さった」という――。 【図表】この2年でpixiv投稿作品数におきた劇的な変化 ■たった6カ月で1000億円超を売り上げた『原神』 『原神』は中国miHoYo(ミホヨ)が開発したスマホゲームで、PC・プレイステーションにも同時展開されているオープンワールド形式のゲームである。 2020年9月にリリースされ、「400名が3年半かけて作った開発費100億円のコストが2週間で回収された」と携帯向けゲームとしては前代未聞の数字に、業界でも驚きを隠せないレベルであった。 だがそこからの快進撃はさらに想像を上回る。6カ月で売上10億ドル(約1084億円)到達は、『ク