お揃いの制服に身を包んだ男が店頭に立っていた。ここは食堂だ。ふたりの前には寸胴な目が置かれている。中にはどっさりとビリヤニが入っていた。ビリヤニとは南アジアの炊き込みご飯の一種だ。 ここのビリヤニはうっすらと色付けされたご飯の上に肉を載せたもののようだ。周囲には美味しそうな匂いが立ち込めている。男は皿にご飯を盛っているところだった。その所作を見ていると、もう我慢の限界だった。僕はすぐさまに食堂の中へと入り、ビリヤニを注文したのだった。
![寸胴鍋の中のビリヤニ | 写真とエッセイ by awazo.com](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e3b42b2b6887b1ecc111b19ce34ac47f836a315/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fawazo.com%2Fphoto%2F2010%2F4596-R0014200L1.jpg)
大勢の参拝客がいて、浅草寺の境内は大混雑していた。階段の上にある本堂の入口近くに立って参道の方を眺めていると、参拝客の中に埋もれるようにして香炉があるのが見える。次から次へと線香が投入される香炉からは、モクモクと煙が上がっていた。 今日はお祭りの日でもなく、何の変哲もない週末だ。それでも大勢の参拝客で参道は埋め尽くされていた。参道の途中にそびえる宝蔵門の先に見える仲見世通りも人で溢れているのが垣間見える。一体どれだけの人が境内にいるのだろう。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く