ときどき、昔の話をしているとき、景気のいい話をすると「それ、バブルのころの話ですか」と聞き返されることがあって、でも考えると90年代の出来事なんで、いや、バブルのあと、90年代のことだな、と答えることがある。考えてみれば90年代は不景気と言いながらもいまとずいぶん違った感じなんだけど、と説明しつつ、自分でもまったくそうだよな、とおもってしまう。 バブルのころに戻ってみたいです、と、20代の若者が呑気に言ってるのを見ると、1980年代も江戸時代文化文政のころも、いまから見たら同じような歴史なんだ、ということをつくづく感じる。バブルを体験するには、まずいまの生活のほとんどを捨てていただいてかなり生活水準を落とす、というところから始めてもらわないといけないし(江戸に戻るのなら、徹底して身分の違いを叩き込んでから始めてもらうしかないんですね)、そもそもバブルだからって、そのまっただ中の一番おもしろ