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【モスクワ=緒方賢一】タス通信によると、ウクライナ東部で拘束されたロシア空挺(くうてい)部隊の兵士10人が8月30日、ロシア側に引き渡された。 ロシアも27日に武装集団との戦闘を逃れ、ロシア領内に逃げ込んだウクライナ軍の兵士63人をウクライナ側に引き渡した。 空挺部隊10人について、ロシアは「国境巡視中に誤って国境を越えてしまった」と釈明していた。ウクライナ側はこの説明は不自然だとし、親ロシア派の武装集団を支援するためロシアが送り込んだもので、「特殊任務を行っていた」との疑いを強めていた。 空挺部隊はパラシュートで軍用機から敵の支配地に降り、偵察や破壊活動を行う精鋭部隊で、誤って国境を越えることは考えにくい。10人は8月25日、ロシアとの国境から約15キロのウクライナ領内で発見された。
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