10月に行われた衆議院議員総選挙は、まだ記憶に新しい。多くの候補者がしのぎを削ったが、もちろん当選するのはそのうちの一部だ。落選した場合は、新しい仕事を探すことになる。また、候補者だけでなく、秘書や事務所職員なども、選挙結果によってその職を失うこともあるだろう。そうした人たちの中には、再就職に人材紹介会社を利用しようと考える人もいる。 選挙と聞いてまず思い出すのは、以前、転職相談に来たAさんだ。もともとは建築設計の仕事をしていたが、20代で政治家の秘書に転身し、国会議員にも立候補したという。しかし、結果は残念ながら落選だった。 「私のような経歴の方で、紹介会社を使って転職された方はいらっしゃいますか」 Aさんは自分のキャリアが、一般企業だけに勤務していきた人とは異なることを気にしていた。 「ご紹介できるのは、もともとご経験のある建築設計関係の仕事が中心になると思います。また、一部のコンサル