日本人はディベートが苦手。これは今さら言うまでもないと思いますが、昨今、小学生からディベートの授業をするといった風潮にはやや違和感がありました。 榎本 博明(えのもと・ひろあき)氏 1955年、東京都生まれ。心理学博士。MP人間科学研究所代表。『「上から目線」の構造』(日経プレミアシリーズ)、『俺は聞いてない!」と怒り出す人たち』(朝日新書)など著書多数。近著は『ディベートが苦手、だから日本人はすごい』(朝日新書) 榎本:日本は昔から、海外のものを取り入れることを推奨する人が多いですね。ただそれが基で問題やトラブルが起きてもあまり疑問視しません。 昨今、国の教育施策や企業の教育研修に携わる人がディベートをやたらと推奨している。『ディベートが苦手、だから日本人はすごい』は特にそういう人たちに、日本人のコミュニケーションの本質について考えてほしいと思って書いたものです。 日本人が自己主張が苦手
