第2節 主要国のエネルギー政策 近年の動向と直面する課題 本節では、フランス、ドイツ、英国、イタリア、アメリカ、中国、韓国、インドのエネルギー政策について概観します。特に、東日本大震災を契機に、主要国のエネルギー政策がどのように変化したかを見てみます。 1.主要な供給源 主要国の一次エネルギー構成比率と電源別電力供給構成比率、エネルギー自給率を概観します。 一次エネルギー構成(2008年実績)では、日本と欧州先進国全体、米国、韓国は類似していることが分かります。原子力立国フランスを除き、ほとんどの国において化石燃料依存度は80%程度以上となっています(第122-1-1)。