金融政策の転換と言う意味でのアベノミクスで景気が回復したような話を良く見かけるのだが、色々と考えると同意しづらい所は多い*1。リフレ派の皆様も、デフレに戻ったので景気対策が必要と言っているので、実のところアベノミクスの成果をそんなに認めていない。なぜ、雇用が良い*2のに、景気が良くない気がするのであろうか。既に反安倍の人々が指摘している事を、請け売りしたい。つまり、高齢化に伴い介護サービスの従事者が増えている一方で、その他の就業者数が以前の水準に回復しているわけではないからだ。 1. 雇用をひっぱる福祉・医療分野 「第12回改定日本標準産業分類別就業者」の業種別就業者数のうち、製造業、建設業、福祉・医療の変化を見てみよう。 福祉・医療の従事者数は2002年から2016年までの間、景気の影響を受けずだいたい同じペースで伸び続けている。ここから、2013年4月からの異次元緩和などの影響は受けて
![雇用改善しているのに、景気が良くない気がする理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ca6246756873cb26272d4db2f6073d6554da97d2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F3.bp.blogspot.com%2F-1H0rVsVQxQI%2FT12ekbq-ZbI%2FAAAAAAAAEqI%2FopDcww2dP08%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2FEquality.jpg)