高速ツアーバス事故にみるコンプライアンスの意味:えっホント!? コンプライアンスの勘所を知る(1/3 ページ) 多くの被害者を生じさせた高速ツアーバスの事故はなぜ発生したのか――業界体質や規制、市場原理など複雑な要素が絡み合うこの事故からコンプライアンスを考える。 4月29日に関越自動車道で高速ツアーバスによる事故が発生した。乗客7人が死亡し、39人が重軽傷を負った。この事件をさまざまなメディアが取り上げ、大きく報道された。いつものように、さまざまな立場の評論家が分析し、批判している。無論、今回の事件について擁護すべきものはほとんどない。どう分析してみても亡くなられた方々に言い訳できるものではない。 総務省や国土交通省の議事録を入手して読んでみると、そこにはマスコミが騒いでいる内容も記載されており、役所が規制緩和を目指した当時の方向性も一部は理解できるが、総論としてはやはり批判めいたものが
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