神戸ファッション美術館では、2015年4月18日(土)から6月28日(日)まで、特別展示「超絶刺繡Ⅱ-神に捧げるわざ、人に捧げるわざ-」を開催する。 布地に針を刺し、糸を縫いつけてさまざまな文様をほどこす刺繡。その始まりは古く、人間が布を織ることをはじめたときから、衣装と刺繡は同時に発生してきたとも考えられている。以来、古今東西さまざまな場面で特色的な刺繡が生み出されてきた。とりわけ、祭礼などハレの場での刺繡には、人々は想像を絶するほどの時間と情熱を注いできた。 本展では、日本の祭りを代表し美術的にも評価の高い、京都祇園祭と長崎くんちにスポットを当て、長刀鉾を飾る豪華な懸装品や長崎刺繡の匠のわざを紹介する。さらに、繊細かつ大胆な迫力に満ちた作品を創出する技術、そのルーツ及び魂を受け継ぎ、そして保存にも心血を注ぐ人々の取り組みにも迫る。 また、18世紀ロココ時代のヨーロッパ宮廷で着用された男