分断された社会を救う鍵は「あえて答えを出さない」ことにある。ドミニク・チェン、鈴木菜央、鈴木悠平が語る メディアの発達とテクノロジーの進化によって、私たちはいつでも大量の情報にアクセスできるようになりました。オンラインで人と人が繋がるのは容易になり、個人が声を上げる手段も格段に増えています。 その結果、私たちはよりよい社会、より幸福な人生を手に入れたといえるでしょうか? 世界各地で進む分断とどう向き合うか近年、社会では異なる意見を持つ人の「分断」が進んでいるといわれています。メディアとテクノロジーによって、共感できる情報で自身のSNSのタイムラインを埋め、異なる価値観の人との対話を簡単にブロックできるようになりました。 意見の違う人と議論を重ねるよりも、共感し合う方が心地よいのは事実でしょう。しかし、社会の課題を解決するには、多様な意見を交わしながら、適切な解決策を探る営みが欠かせません。