ヘビの毒を研究室で作り出すことが可能になった。研究が進めば多くの人命が救われる可能性がある/Benjamin Gilbert/ Wellcome (CNN) 不幸にも毒蛇にかまれてしまった場合、助かるための最善の方法は抗毒素の投与だ。この抗毒素は、ビクトリア朝時代から同じ方法で作られている。 まず蛇の毒を手で搾り出し、少量を馬などの動物に注射し、免疫反応を起こさせる。そして、その動物から採った血液を精製し、その蛇毒に効く抗体を抽出する。 しかし、この抗毒素の生成法は面倒な上に、危険なのは言うまでもない。失敗が起こりやすく、骨が折れ、完成した血清が深刻な副作用をもたらす恐れもある。 そのため、専門家からはかなり前から、1日に約200人が命を落とす蛇の咬傷(こうしょう)のより良い治療法を求める声が上がっていた。 そして今、ついに科学者らは、長い間無視されてきたこの研究分野に幹細胞研究やゲノムマ