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ブックマーク / douyaramiso.blog59.fc2.com (14)

  • みそ文 フルート妖怪の参上と退散

    フルートの伴奏をピアノで弾きたい、という私の欲望のもともとのもともとは、実は前回書いた話よりももっとむかしにまでさかのぼる。 結婚して間もない頃、私たちは奈良県の当麻町(當麻町たいまちょう)という町で暮らしていた。最寄りの公共交通機関は近鉄電車。 その結婚して間もない頃、どういうわけか夫が、突如なにかにとりつかれたかのように「フルートを吹けるようになりたいなあ。フルート習おうかなあ」と言い出した。 夫は小学校中学校の音楽の授業以外の音楽経験はなく、音符は読めないという。それでも何か音楽を、楽器演奏をしてみたいと思うのは実に素敵なことだと思うから、それはぜひぜひ習ったらいいよ、楽譜は慣れれば読めるようになるし、もしも難しい時には私が楽譜に読み仮名をつけてもいいしね、とすすめる。 夫は「でもなあ、フルート買うの高いよなあ、うーん、中古を探したほうがいいかなあ、いきなり新品はなあ。習うところもど

  • みそ文 乳がんの精密検査で返り討ち

    先月の中頃に、乳がん検診を受けた。乳がん検診は視触診は以前からずっと、マンモグラフィは四十歳になってからほぼ毎年受けている。子宮がんの検診も三十歳を過ぎた頃から毎年受診している。 乳がんに関しては自己触診も月に一回以上はしている。しこりらしきものは触れないし、これといった異常は何も感じないから、検診はそれでもあくまでも念のための安全確認、という気持ちで受けている。 これまではそうして受けた検診の結果はいつも異常なしで、念には念を重ねて毎年異常のないことを確認しているかんじだなあ、と思いながら、「異常はみられませんでした」の結果通知書に目を通してきた。 それが。先週の土曜日に届いた乳がんマンモグラフィ検診結果に、「なるべくすみやかに精密検査を受けてください」と書いてある。 あらあら、むむう。自己触診でも検診当日の医師の触診でも異常なしだったのだけど、さすがマンモ、人間の指先では感知できないも

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    tetzl 2011/12/10
    「ほうほうこんなふうにして見るものなのか」のくだりがなんかわかるわあーと思ったり。いや男子なのでマンモは受けたことないんですけどね。エコーこないだ受けた時見方がわからなくてうぐぐぐって思ったので。
  • みそ文 あの夏、白杖の人と

    あらためて数えてみると、今から六年前のことになるのだな、と気づく。当時のわたしは、今のわたしと同じように、無職の旅人で、その夏、四国の香川県丸亀市にいた。友人(丸亀友人)宅に居候し、讃岐うどん三昧な毎日を過ごすという至福の日々。 丸亀で暮らす友人家族は、当時マンションを新しく購入して引っ越して間もない時期だった。わたしは丸亀に行く前日に、兵庫県芦屋市在住の友人宅に一泊させてもらう。そこで芦屋の友人(芦屋友人)親子と合流して、翌日一緒に瀬戸大橋を渡り、丸亀に向かう。 当時、芦屋友人の息子くんは、幼稚園の年長さんだった。丸亀友人の子どもたちは、上の一号ちゃんが小学校二年生、下の二号くんは保育園の年長さんで、芦屋友人の息子くんと同級生だ。 丸亀で過ごす週末は、子どもたちは子どもたちで、三人いることで、普段はできない遊びができ、わたしたち大人も、久しぶりに会って直接話して、みんなたくさん笑って過ご

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    tetzl 2011/06/09
    点字も手話もモールス信号も手旗信号も惹かれるものがあるなあと思いながら特に何もしていないや…
  • みそ文 退職報告書

    これまで「みそ文」に多くのネタを提供してくれたわたしの勤務先ではあったが、会社の方針変更に伴う各種事情により、このたび退職することとあいなった。 勤務先での実働は五月二十日で終了し、現在は有給休暇の消化中。これまで経験した失業の中には、急な廃業のケースもあり、中小零細企業が急に廃業するときというのは、有給休暇の消化など、雇用側も被雇用側も思いつかないもの、思いついたとしてもその現実化が困難なもの、であることが多いと思うが、今回は、きちんと残りの有給休暇のことを安心して考えて実際に取得してから退職できるのがありがたくてうれしい。 在籍は六月二十日までで、その後は、雇用保険の失業給付金受給の手続き他、諸々の事務手続きを行い、旅人として、そして、求職者としての活動にいそしむ。 失業も六度目ともなると、自分の中に、失業者としての熟練を伴った落ち着きすら感じられ、労働者としての我が身の成長とともに、

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    tetzl 2011/06/08
    おつかれさまでしたー!
  • みそ文 飛び交う想いとヴィッテルテル

    関東地方やその周辺他、なんとなく遠いあたりのざっくりとしたひとかたまりの地域に住まう孫のために、ミルク調乳用の水をお求めくださるお客様がにわかに増える。それ以前に既にもう、震災の影響で、水類はほぼ底をつき、入荷も未定な毎日だから、ご希望のものをご希望の数ご用意することもかなわず、店頭にあるものだけでごめんなさい、と頭をさげ続けるのだけれども。 その年配女性のお客様は、横浜に暮らす娘の子(お客様にとってはお孫さん)がミルクを飲むから、と、「ミルクを作れる水はどれ?」とおたずねくださる。「硬水はだめで、軟水じゃないと、と聞いているのだけど」とも。 その時点で店頭にあるのは、ヴォルヴィック(軟水)500mL、クリスタルカイザー(軟水)500mL、ヴィッテル(やや硬水)1500mL、コントレックス(すっごく硬水)500mLと1500mL。来ならばベビーコーナーに調乳用の水がある。そのベビー調乳用

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    tetzl 2011/03/25
    ヴィッテルテル!笑いの神が降りてきているぞー!!|娘さん立派な人やねえ。
  • みそ文 タイヤのお礼の宴

    今朝、わたしが、すやすやと眠っている間に、車のタイヤ交換を、一人で済ませたという夫への感謝の気持ちをこめて、「どうやらくん、今日は、何がべたい? なんでも言ってみて」と声をかける。最初は「うーん、なにかなあ。考えとく」と言っていた夫と、夕方よりも少し早い頃に、一緒に出かける。 まずは、ガソリンスタンドで、ガソリンを入れる。給油してもらっている間に、タイヤの空気圧調整機を借りて、交換したばかりの冬用タイヤの空気圧を調整する。夫がタイヤから外した空気注入口部の蓋を私が手のひらで受けて、夫がタイヤの圧を一定の数値にし終えたら、私がきゅきゅっと蓋を閉める。四個のタイヤの空気をそうして全部調整し終えて、これで安心して冬の道路を運転できるね、と、安堵する。 それから、少し離れたところにある、個人商店の日酒屋さんに向かう。そこで、実家の父の誕生日プレゼントに日酒を選んで送る。夫は「おとうさんは、純

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    tetzl 2010/12/06
    なんかいい冬の風景。
  • みそ文 歯科治療とやさしそうな夫

    午前中に夫が「歯の詰め物が取れた」と言いながら洗面所から出てきた。「どこの歯医者に行こうかなあ」と何やら迷っているから、何を迷っているのかと尋ねたら、「ここ(自宅)の近くだと今日は行きやすいけれど、後日新しい詰め物を入れてもらう日の都合をつけるのには会社の近くのほうが便利かなあ。会社の近くなら、仕事帰りに寄れるからなあ」と言う。「だったら、今日はどうやらくん休みだけど、ちょっとがんばって、会社の近くの歯医者さんに行っておいたら?」と勧めたら、「予約が取れたらそうしてみる」と言っていた。 そして、今日、私が職場の店頭で、九月二十一日から売価が変わる商品たちのPOP(売価表示の紙)作成作業を携帯端末で行っていたら、「歯医者の帰り」と言って、私の横に立つ男性がいて、誰かしら何の相談かしらと少し考えてよく見たら、それは自分の夫であった。 「うわっ。誰かと思ったら、知ってる人だ」と少し驚く私に、夫は

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    tetzl 2010/09/18
    自分もほぼ間違いなく嫁のまわりの人たちにやさしそうといわれるのですが、そういえばみそさんちはお二人似てるとかは言われますか…? 歯科治療とやさしそうな夫 - みそ文:
  • みそ文 写真の腕前

    夫が撮影した写真は、出来がよいことが多い気がする。旅先でふと振り向く私の姿や、大きな木の下で両手を広げてご機嫌な私の姿などの写真を見た友人知人が、「うわあ。どうやらくん写真撮るの上手だねえ。みそさんがすっごくいいかんじで写ってる」と言うことがある。そのたびに私は一応、「それはモデル(私)がよいということではないのか」と、確認してみるのだけれども、皆「わっはっはー」と笑った後に一様に、「いやいや、これは、どうやらくんの腕前がいい」と、念を押すように言う。夫は絵や図形を描いたり、工作で何かを作ったりするのが上手だから、写真を撮るのも上手なのかもしれない。でもそれは、写真をちゃんと撮れてこそのことではあるのだけれども。 夫は写真を撮ろうとして撮れないことや、撮ったつもりの写真が撮れていないことがある。どちらかというと、やや頻繁にあるかもしれない。これまで私が書き留めただけでも、首里城のとき、アル

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    tetzl 2010/05/18
    全部ひっくるめて、みそさんの、努めて静観を装う形をとった冷静なツッコミだと思いました…. RT @douyaramiso: 「みそ文」「写真の腕前」
  • みそ文 よそはよそ、うちはうち

    「みんながいうもん」と主張する小さな妹に対して、私も弟も、「みんな、じゃない」と言っていたのは、父と母からたびたび、「よそはよそ、うちはうち」という教育を仕込まれていた影響が大きいのかもしれないと、昨夜から考え続けている。 何かをしてはいけないとき、あるいは、何かをしたほうがよいとき、両親は、殆どの場合、「みんなしてないことなんだから」とも、「みんなそうしているのだから」とも、言わなかったように記憶している。そのときに説明可能な理由であれば、どうしてそれをしてはならないのか、なぜそれをしたほうがよいのか、子どもにもわかるような理屈で説明してくれていたし、説明が難しいことであれば、「大きくなって自分で考えてわかるようになるまでは言うとおりにしておきなさい」と言われていたように思う。 その教えは、子どもごころにも、まっとうに思えたし、他人や他家と比較して不満や不安を感じない生活習慣は、慣れれば

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    tetzl 2010/03/19
    賞賛ってパッケージについたリボンみたいな感じかもしれないなって思った。
  • みそ文 シャリの身の上

    日の校正。「熱い情熱(ぱっしょん)」 上記当時、小学校一年生だった姪っ子のみみがーも、小学三年生になった。野菜に関しては、盛り付けられていればべるけれど、自分から積極的に取るわけではない、という状態か。刺身に関しては、相変わらずよくべる。皆が集まるとき用にと、母が買ってきてくれる握り鮨などがあれば、真正面に陣取って、黙々とべる。が、刺身好き魂が炸裂すると、握り鮨の刺身部分だけべて、「お母さん、シャリ、べてください」と言い出したりする。みみがーの母であるゆなさんは、「いやです。自分でべてください」と普通に言う。その自然なやり取りを見て、普段同居していない家族たちは、口々に、「ちょっと、みみ、あんた、何言いようるんね。自分が手をつけたものは、自分で責任持ってべんにゃあ」と言う。みみがーは、「でも、シャリだけで、もう、お刺身がのってないもん。お刺身がのってないと握り鮨じゃないもん

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    tetzl 2010/03/10
    自分も小さい頃お寿司屋さんでシャリだけ食べてたらしい。板前さんがサービスでええ、いうてくれてたらしく、安上がりやったとは母の談。
  • みそ文 繋がる万歳

    季節の変わり目ということもあるのか、職場の売り場編成の変更や、商品のリニューアルや、なんやらかんやらいろいろで、毎日、仕事をこなしてもこなしても、やるべきことが際限なく、目の前に現われる。商いは止まらない列車、という言い回しがあるけれど、止まらなくてもいいからせめて、ちょっと速度を落としてはいかがかしら、と思いそうになることがある。 私だけでなく、同僚皆が、息切れ気味に、それでも、その日のキリのよいところまで、時間内に、精一杯の仕事を片付けて帰ってゆく。そして各自、少しでも手が空いたなら、自分の担当部署以外の売り場作業のお手伝いに励む。それぞれがそれぞれの勤務時間を終えて帰ってゆくときには、皆一様に、もうこれ以上は働けません、な疲労した空気を身にまとい、「お疲れ様でした。お先に失礼します」と挨拶する。けれど、各自、その直後には、各家庭での日常業務に取り掛かるのだ。子どもの習い事などの送り迎

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    tetzl 2010/02/27
    みそさんは本当に、傾聴が上手なんだろうなあ、という思いをさらに強くしました。。
  • みそ文 大人も飛ぼう

    先日肋骨を骨折した同僚に、私は今日「ごめん。私、まちがっとった」と話しかけてみた。同僚は「え? なにが?」と首をかしげる。 「私、これまで、もう、椅子の上から飛んで遊ぶのはやめたほうがいい、ってばっかり言うとったけど」 「うん。私も、もう、あれは、せんほうがええ、って思っとるよ」 「うん、でもね、やっぱり、人間として、飛びたいとき、ってあると思ったん。やっぱり飛びたいときには飛ぶほうがええと思う」 「ええー? そうじゃろうか。でも、私が今回気をつけんといけんかったのは、自分の身長と体重が、子どものとは違う、いうことを考えんにゃいけんのに、それをしてなかったとこじゃと思う」 「うん、じゃけん、大切なのは、飛ばんようにすることじゃなくて、安全対策を十分にしてから飛ぶことじゃと思うんよ」 「そうじゃろうか。飛ばんかったら済むことなんじゃないんじゃろうか」 「まあ、飛びたくないのを、無理に飛ぶ必要

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    tetzl 2010/02/19
    大人版「飛ぶ教室」。
  • みそ文 文体道場

    年末年始に帰省したときに、文体の規則性について、更なる学習を求めてみた。夫の実家に泊りがけで遊びにきて、冬休み宿題中の、夫の甥っ子たち(中二と小五)に頼んで、国語の教科書を見せてもらう。現在の学校教育でも、国語教科書(縦書き語)では、台詞を「カッコ」で閉じるときには、句点をつけて閉じてある。「横書きではどうなのか知りたいな」と私が言うと、上の甥っ子のたるるが、「横書きならこれかな」と、英語のテキストを出してくれる。「あ、ありがと。でも、知りたいのは日語の横書きなんよ。数学か理科か社会があったらうれしい」と言う私に、「教科書はないけど、ドリルならある」と全教科のドリルを見せてくれる。 あたりまえではあるのだが、数学や理科や社会の文章に、台詞は、ほぼない。私があまりに熱心に教科書やドリルに見入っていて、宿題しづらくなったのだろうか、甥っ子たちは、外に出て、どすどすどす、と、バスケットボー

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    tetzl 2010/02/17
    カギカッコとか、こういうコトにきちんと向き合う人は偉いなあとグダグダの使い方してる人間として思うわー
  • みそ文 がんばるスキン

    今日の話は、少し「大人の話」をする。だから「自分はお子様なの」という自覚のある方は、ここまででお引取り願いたい。「自分は十分大人だよ」という方のみ、これより先にお進みくだされ。 私が勤務する職場では、スキン(コンドーム)も売っている。妊娠検査薬も売っている。排卵検査薬に関しては、六月一日の薬事法改正以降、医療用医薬品として、系列店の調剤薬局部門のみの取り扱いとなった。 ところで、先月の下旬から、医薬品売り場担当者が、私一人となった。それまでは、薬種商のおじちゃんと私の二人体制で、華麗な連係プレーを繰り広げ、仕事をこなしていたのだが、おじちゃんが他のお店に異動となり、おじちゃんも私も、それぞれに、各店の売り場を、一人で切り盛りしなくてはならない立場となった。「お互い、一人でなんでもかんでもしてしまおうと無理せずに、社員さんたちや、パートさんや、アルバイトさんたちに、お願いできることはお願いし

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    tetzl 2009/10/09
    二年目の社員くんはこっそり針で穴を開けて転売したらどうだろう、とか思った。
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