埼玉県警は13日、さいたま市西区で6日に発生した殺人未遂事件で、容疑者の男が事件前に同県警大宮西署を訪れ、「人を殺してしまうかもしれない」と署員に話していたことを明らかにした。話しぶりなどから危険はないと判断し、男を親族に引き渡したが、その約2時間後に事件が起きた。県警警務課は内部に検討委員会を設置し、同署の対応を検証する。 男は同市西区宮前町に住む無職の佐藤武広容疑者(61)。佐藤容疑者は6日午後4時50分ごろ、隣に住む女性(60)を包丁で背中から刺し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。女性は3週間〜1カ月のけがをし、入院中。 同課によると、佐藤容疑者は同日午後0時15分ごろ、同署を訪れ、対応した男性当直長に女性の名字を挙げ「殺してしまうかもしれない。留置場に入れて」と訴えた。「隣から低周波が飛んできて殺される」などとも話したが、当直長は態度や口調などから危険性はないと判断。佐藤容疑者