『ああっ女神さまっ』や『吉永さん家のガーゴイル』などを手がけた現役プロデューサー・大宮三郎が書いた『声優サバイバルガイド~現役プロデューサーが語る“声優の戦い方”』(くびら出版)から、その実態に迫ってみよう。 キャスティングは、オーディションや原作関係者、制作関係者などによって決められる。オーディションは主に主役を決める際に行われるが、主役や名前のある脇役は、原作関係者や監督、プロデューサーといった制作関係者が決める場合もあるという 「オープン」の場合、まれにプロ・アマ問わずに募集を掛けることもあるそうだが、 プロを対象としたオーディションの場合、すべての事務所に声がかかるわけではない。 さらに、たとえ事務所に声がかかっても、社長やマネージャーなど 誰を参加させるか決める権限のある人に気に入られていなければ、参加するチャンスも得られないのだ。 また、名前はないがセリフのある役、ガヤなどは音