今年の3月、大手グルメ口コミサイト「食べログ」が10周年を迎えた。カカクコムの村上敦浩氏(現在は同社取締役)がたった数人で立ち上げた社内ベンチャーは、登録店舗数が約81万、月間利用者数が6700万人超、月間PVが16億超という規模にまで成長。競合サービスの追い上げもあるとはいえ、特に都市部での存在感は「飲食店探しのインフラ」と言っていいレベルだろう。 しかし、圧倒的な知名度とは裏腹に、その実態はあまりにも謎が多い。「地方の店の口コミはやらせが多い」「お金を払って掲載している店は評価が高い」「食べログ側で点数を操作している」……。こんな都市伝説めいた話も、ネットではまことしやかに流れている。何より謎なのは、「点数」の基準だ。気に入った店に高い評価を付けたものの、店の点数に全く反映されなかった、という経験がある人もいるだろう。店の点数に対するユーザーごとの影響力は、同じではないのか。どんなユー