BS世界のドキュメンタリーアフリカのサハラ砂漠以南の国々では、魔術やまじないの力によってサッカーの勝敗が決まると信じられている。試合前、勝利を手にするためにまじない師に儀式をとりおこなってもらう選手もいる。こうして試合にのぞめば、最善を尽くしたと実感できるという。勝つために牛やヤギをピッチに生き埋めにするクラブチームもあるといわれる。 しかし魔術に頼るあまり、練習がおろそかになっているという声もある。まじない師が儀式のため真夜中に選手たちを呼び出すこともある。まっとうなコーチは、「魔術は否定しない。でも練習８割、魔術２割であるべきだ。でも実情は逆の割合だ」と嘆く。 こうしたなか、アフリカのサッカー連盟はサッカー界から魔術を追い払おうと働きかけている。しかし、アフリカでは伝統的に魔術やまじないが病気の治療や悩みを解決する手段になってきた。近代化が進む南アフリカでも、サッカーと魔術を切り離すのは難しい。 このドキュメ
