正直者と嘘つきの境目はどこにあるのだろうか。 生まれてから一度も嘘をついたことがない、 という人間は存在しないだろう。 「嘘をついたことがない」を境目とするなら、 人間はひとり残らず嘘つきという事になる。 では嘘をつく頻度や、嘘の重さが境目なのだろうか。 週に2回までの嘘なら、正直者。 相手が傷つかない程度の嘘なら、正直者。 いや、それもしっくり来ない。 ではそもそも、そんな境目など無いのだろうか。 実際、世の中には「正直な人」もいれば 「嘘つきな人」もいる。 だが正直な人も、嘘をついた事はあるだろうし、 人を傷つけた事もあるだろう。 嘘つきな人も、毎日嘘ばかりついて 生きている訳ではない。 ありそうで無さそうなこの境目に、 儲けのヒントが隠されている。 儲かる会社と、儲からない会社。 流行っている店と、流行っていない店。 結果を見れば明らかだが、 その境目は実は曖昧なのである。 正直者と