すべてのライターは、陳腐な表現を敬遠すべきだということを知っている。しかし、ライターはみな仕事の虫で、今日の一針は明日の十針とばかり、最高の書き手でもときにはありがちな慣用表現に頼ってしまう。これはゲームジャーナリズムでも同じで、出来のよくないありがちな表現は素晴らしい文章を壊してしまう。論より証拠、四の五の言わずに、私が個人的に作った、特にゲームジャーナリズムでよく使われる陳腐な表現のリストを挙げてみよう。 10位:トップ10リスト 人間は一般的に、物事を列挙して世界を理解しようとすることを好む。ゲームジャーナリストが「史上最高のゲームランキング」や「今年のゲームトップ10」などというリストをよく使うというのも驚くことではない。時には「マリオのスピンオフ作品トップ10」や「評価が不当なゲーム機トップ10」のような、1回限りしか使えないようなリストも使われる。それにしても、「ゲームのト