暗殺・破壊活動も行う「連邦保安庁」(FSB)、情報収集主体の「対外情報庁」(SVR)、軍事的秘密作戦も行う「軍参謀本部情報総局」(GRU)(続き)▽前編はこちら では、ロシア情報機関のどれが、こうした暗殺を行っているのでしょうか? ロシアには3つの主要な情報機関があります。ロシア国内を担当する秘密警察で、治安部隊も持つ強大な連邦保安庁(FSB)。海外での諜報活動を担当する対外情報庁(SVR)、そして軍の情報機関である軍参謀本部情報総局(GRU)です。 このうち、反プーチン派に対する暗殺は、主にFSBの人脈が絡んでいるとみられます。国内に留まらず、海外での暗殺も、おそらくFSBが実行しています。庁内におそらく破壊工作専門セクションがあります。 ただ、攻撃の実行役としては、FSB破壊工作部門だけでなく、チェチェン系の下請け人脈が代行するケースもあるのではないかとみられています。特に疑われている