ベジタリアン(菜食主義者)ではがん発症リスクが低いことを示唆する報告がある一方、特定のがん腫に限定的とも指摘される。英・University of OxfordのCody Z. Watling氏らは、大規模前向きコホート研究によりベジタリアンと非ベジタリアンにおける全がんおよび大腸がんなどの発症リスクを検討した。結果を、BMC Med(2022; 20: 73)に報告した。 47万人超を肉食、魚介食、菜食に分けて検討 栄養とがんとの関連を検討した大規模試験EPIC-Oxfordなどでは、肉食の人に比べ菜食の人は全がん発症リスクが低いことが示されているが、がん種別のリスクは解明されていない、とWatling氏ら。また、ベジタリアンの中でも魚介類を食べるペスクタリアン(魚菜食主義者)で同様の報告があるものの、がん種別の明確なエビデンスは得られていないという。 そこで同氏らは、UK Bioban
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