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2011年2月8日のブックマーク (5件)

  • 【レビュー・書評】科学の科学―コレージュ・ド・フランス最終講義 [著]ピエール・ブルデュー - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    科学の科学―コレージュ・ド・フランス最終講義 [著]ピエール・ブルデュー[評者]斎藤環(精神科医)[掲載]2011年1月9日著者:ブルデュー  出版社:藤原書店 価格:¥ 3,780 ■科学の現場の「構造」、明らかに 1998年、新3種混合ワクチンの接種が自閉症の原因となるとする論文が発表され、大きな反響を呼んだ。ところが最近の調査で、この報告が執筆者である医師のでっちあげだったと判明した。なぜ科学者がこうしたスキャンダルを起こすのか。 私たちは科学を厳正かつ中立な、自律性の高い学問だと考えている。しかしその科学にすら政治や人間関係といった不純な要因が影響を及ぼしてしまう。 社会学者ブルデューによれば、それは科学の現場が来的にはらみ持つ、構造的な問題だ。この最後の著作の書で、ブルデューは彼の思想のキーワードでもあると言うべき「界」「ハビトゥス」「文化」といった諸概念を自在に駆使して

  • 【レビュー・書評】黄金の夢の歌 [著]津島佑子 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    黄金の夢の歌 [著]津島佑子[評者]柄谷行人(評論家)[掲載]2011年1月9日著者:津島 佑子  出版社:講談社 価格:¥ 2,310 ■胸の底に流れる、定住以前の記憶 私はこの作品に、久しく小説に対して抱いたことのない興味を覚えた。一見すると、これは、キルギスや内モンゴルへの観光旅行記である。とりたてて事件はないし、物語性もない。淡々たる記述の流れがあるだけだ。しかし、読了すると、それらが構造論的に組み立てられていることがわかってくる。 この作品は三つの層からなっていて、それぞれ、記述の様態が異なっている。第一の層は、一人称(わたし)および二人称(あなた)によって語られる。「わたし」は父親が青森出身であるため、ツングースの末裔(まつえい)であると感じ、また、アイヌやさまざまな遊動民に親近感をいだいている。しかし、この層で語られるのは、個人的な動機よりもむしろ、近年のキルギスや内モンゴル

  • 【レビュー・書評】災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか [著]レベッカ・ソルニット - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか [著]レベッカ・ソルニット[評者]柄谷行人(評論家)[掲載]2011年2月6日著者:レベッカ ソルニット  出版社:亜紀書房 価格:¥ 2,625 ■相互扶助の出現、無法状態でなく 大災害が起きると、秩序の不在によって暴動、略奪、レイプなどが生じるという見方が一般にある。しかし、実際には、災害のあと、被害者の間にすぐに相互扶助的な共同体が形成される。著者はその例を、サンフランシスコ大地震(1906年)をはじめとする幾つかの災害ケースに見いだしている。これは主観的な印象ではない。災害学者チャールズ・フリッツが立証したことであり、専門家の間では承認されている。にもかかわらず、国家の災害対策やメディアの関係者はこれを無視する。各種のパニック映画は今も、災害が恐るべき無法状態を生み出すという通念をくりかえし強化している。 むしろこのような通

  • 『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 著者、藤原辰史は悩む。世界全体で飢餓人口9億2500万と試算される現状のなかで、「ヨーロッパの一国が一時期体験したにすぎない飢餓の事実は読者の目にあまりに小さく映るのではないか」。「経済大国ドイツの飢餓の状況を経済大国日で紹介することにどれほどの意味があるのか」。「結局は、「先進国」中心主義的な見方を補強することになりはしないか」。この著者の真摯な悩みを、書のもととなった講義の受講生や講演会の聴衆は、しっかり受けとめた。その理由は、書を読めばわかる。 第一次世界大戦がはじまった翌年の1915年から休戦協定が成立した18年までのドイツの餓死者は、76万2796人であった。ここには兵士は含まれない。料輸入大国ドイツは、生命線としての輸送網を、イギリスの海上封鎖などによって断たれ、「兵糧攻め」にあった。その結果、1915年の「豚殺し」と1916年から17年にかけての

    『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • Everything - k本的に無料ソフト・フリーソフト

    シンプルかつ高速なファイル検索ソフト。 ハードディスク内に存在するファイル / フォルダ をデータベース化し、そのデータベースを元に超高速なファイル検索を行えるようにしてくれます。 データベースの自動アップデート、検索結果に含めないファイル&フォルダ の設定、事前に登録しておいた検索条件を瞬時に設定する “ フィルタ ” 機能、検索結果のエクスポート、正規表現検索... 等の機能が付いています。 Everythingは、超高速なファイル検索ソフトです。 少し前に終了した「Google デスクトップ」のようなファイルインデックス型の検索ソフトで※1、ファイルやフォルダをとにかく高速に検索できるところが最大の特徴。 1 ハードディスク内のファイル&フォルダ をデータベース化し、そのデータベースを元に検索を実行するタイプのソフト。 キーワードを入力すると、ほぼ一瞬で検索結果が表示されるため、スト

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