現代の食事は柔らかく、昔に比べてよく噛まなくなってきたと言われています。これは大人だけではなく子どもたちについても言えることですが、どれぐらい噛まなくなっているのでしょうか。 弥生時代から見ると1/6以下になった咀嚼力 乳幼児がものを噛むことについて調べた調査で、子どもが食事を必要なだけ噛んで食べていると感じるか、と保護者にたずねたところ、半数以上の保護者が子どもが食事を必要なだけ噛んでいないと感じていると回答した、という事実があります。 同じ調査では、子どもが食事を噛み切れずに口から出した経験をした保護者も半数以上に上り、また昔よりも現在の食事は柔らかいと感じている人の割合も7割に上っています。 この「昔よりも食べ物が柔らかい」ということを実際に実験で確かめた調査もあります。歴史資料を基にして弥生時代や鎌倉時代、第二次世界大戦前のメニューを再現し、それを現在の食事と食べ比べてもらって噛む