大阪市天王寺区の天王寺動物園に、絶体絶命のピンチを3度も乗り越えた「奇跡のニワトリ」がいます。1歳6カ月の雄「マサヒロ」君。もともと肉食動物用の生き餌になるはずだったピヨピヨのヒヨコでしたが、幸運が重なって生き延び、いつしか「会うと幸せになる」と口コミが広がり人気者に。ところが一難去ってまた一難。4度目の大ピンチを迎えています。 目下の「強敵」は鳥インフルエンザです。これまでは鳥類と同じようにバードゲージ「鳥の楽園」で飼育されていましたが、鳥インフルエンザの流行を受け、ゾウ舎に緊急避難中です。飼育員の尾曽芳之飼さん(48)は「もし近隣で鳥インフルエンザが出たらマサヒロは処分対象になるでしょう。園内で出たら即処分の可能性が高い」。ニワトリなので、飼育する他の鳥とは違い、家畜への法律が適用される可能性が高いそうです。 現在は日課の園内散歩を自粛。保菌している可能性がある野鳥との接触を減らす