「今と同程度の電気料金で、再生可能エネルギー由来の電力の割合を2倍に増やせます。利用してみますか」 「1カ月当たりの電気代金に400~800円を追加すると、電力のすべてを太陽光、風力、地熱発電などの再生可能エネルギー由来のものにできます。利用してみますか」 こんなふうに問われたら、あなたはどうするだろうか。多くの人は価格が変わらないならよりグリーンな電力を使うのも良いかな、と思うだろうし、一部の環境意識の高い人は再生可能エネルギー100%の電力を選ぶかもしれない。 自ら電力ポートフォリオを決める より気軽に、グリーンな電力を選ぶことができる仕組みが、米国で少しずつ広がっている。 コミュニティで電力のあり方を決める。そういう取り組みが始まっているのだ。昔は、市や町などのコミュニティが電力のポートフォリオを決めたければ、市営電力を創設するしか方法がなかった。 だが、最近は、州によっては、市や町