わたしにとって新宿歌舞伎町はホームグラウンドです。それこそ20代のころから足繁く通っては酒を飲んだくれております。以来30年あまり、わたしがかの地に落としたお金はざっと?億円にはなるでしょうか(接待・社内の飲み会などを含む)。それだけの巨額と引き換えに、わたしはこの日本最大の歓楽街の変貌ぶりをつぶさに観察する機会を得ました。 歌舞伎町はそれでなくとも移り変わりの激しいところで、いちげんで入って気に入った店が、翌月には店じまいをしていたなんてことも珍しくありません。つい最近も、わたしの行きつけのホールが3月閉店になります。生バンドが演奏する古き良きグランドキャバレーだっただけに残念です。栄枯盛衰はこの世のならいとはいえ、やはり一抹の寂しさは禁じ得ない。 今年2008年を象徴する漢字は「変」だそうですが、歌舞伎町の変わりようは年々そのスピードを増している。中でも歌舞伎町のランドマーク的存在