Mar 2, 2012 高齢者の甲状腺機能障害 (2) カテゴリ:医学関連 亢進症でより注意が必要 〔独デュッセルドルフ〕デュッセルドルフの内分泌科プライマリケア医Beate Quadbeck博士は「高齢者の甲状腺機能障害は,若年患者とは異なる経過をたどり,症状やそれに伴うリスクも異なる」と国際医療技術専門見本市(MEDICA)で指摘。 高齢者の甲状腺機能亢進症では,潜在性であっても若年患者より早期に治療を開始すべきとする一方,潜在性の甲状腺機能低下症であれば,治療を急ぐ必要はないとしている。 うつや食欲不振でも甲状腺機能障害を疑う 高齢者では,加齢とともに視床下部と下垂体の機能が衰え,甲状腺ホルモンの分泌が減少するため,甲状腺刺激ホルモン(TSH)とトリヨードチロニン(T3)の血中濃度が低下する。一方,チロチシン(T4)の分泌量も加齢により低下するが,代謝も遅延するため,血中濃度自体は変