今月中旬、沖縄近海で操業中の漁船から、はえなわがアメリカ海軍の艦艇などに切断されたという報告が相次ぎました。 付近では同じころ、国籍不明の潜水艦が航行し、海上自衛隊や中国の艦船も目撃されていることから、専門家は、潜水艦を巡る各国のせめぎ合いが被害の背景にあると指摘しています。 内閣府沖縄総合事務局や漁業関係者によりますと、今月12日から17日にかけて、沖縄県久米島沖の東シナ海でマグロ漁をしていた漁船から、アメリカ海軍の艦艇などにはえなわを切断されたという報告が相次いだということです。 通報を受けた漁業取締船が現場海域に向かったところ、12日と13日にはアメリカ海軍の音響測定艦が、16日と17日には海上自衛隊の音響測定艦が付近を航行しているのが確認されました。 音響測定艦は、ソナーと呼ばれる機器をケーブルでえい航しながら、潜水艦ごとに異なるスクリュー音、「音紋」を収集するための艦艇です。 こ