日本テレビの「24時間テレビ」に関しての議論が起こっている。きっかけとなったのは、NHK・Eテレ「バリバラ」。普段から障碍者を扱っている「バリバラ」が、8月28日に「障碍者と感動」を結びつける風潮に疑問を投げかける内容の放送をしたことで、かねてより賛否の分かれる「チャリティー番組」について、様々な意見がネット上などで飛び交うこととなったのである。 この「チャリティー番組」のあり方について、作家の百田尚樹氏は、ベストセラーとなった著書『大放言』の中で、放送作家としての経験も踏まえながら、論じている。以下、『大放言』の中の「チャリティー番組は誰のため?」から、一部を抜粋して引用してみよう。 *** 私が一番嫌なのが、系列局が作った「障碍者ドキュメンタリー」が挿入されるところだ。 私もテレビ業界の端くれにいる人間なので、そのドキュメンタリーの制作の内側をある程度知っている。 まずリサーチ