4月に入っても、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う全国的なマスク不足が解消されていない。 【写真】シャープが生産を開始したマスク 国内メーカーがそろって増産し、大手家電メーカーまで生産に参入する中、どうしてマスクはいまだに「買えない」のか。 経済産業省によると、国内メーカーは24時間態勢で通常の3倍の増産を継続。3月は中国などからの輸入を含め6億枚超の供給量を確保し、4月は7億枚超の供給を見込む。異業種のシャープも参入し、液晶ディスプレー工場のクリーンルームを使って1日約15万枚を国内生産している。 一時横行した転売目的の買い占めは政府の規制で鳴りを潜め、ウイルス拡大で急減した輸入も順次回復。全国マスク工業会によると、店舗への入荷頻度も増えているという。それでも店頭でマスクを見掛けない最大の理由は、際限のない需要増大だ。店舗に朝から行列ができる風景も珍しくなく、「売り場に置くと瞬間的に売り