スピード感ある海外進出を行うことが多いIT業界と、一歩一歩着実に海外進出への足がかりを築こうとしているサイバーエージェント。自らを「ネット界の仙人」と称するサイバーエージェントの藤田晋氏が、安易な海外進出をよしとする業界の風潮に改めてクギを指しました。(IVS2014 Fallより) 世界進出へサイバーエージェントが放つ次なる一手は? 長谷川:なるほど。今、いろんなIT企業さんも大きく成長されている中で、市場に出てから高い利益を求められて、ある意味「軸」を失ってしまってる会社さんも結構出てきているなと思ってるんです。 サイバーエージェントさんは「21世紀を代表する会社を作る」というビジョンがあって、そのビジョンに対してどういう……ビジョンが実現できてる状態って、社員さんはどういう状態をイメージされてるんですか。 藤田:あえて、ビジョンは「21世紀を代表する会社を作る」と、ちょっとぼやっとさ