いわゆるアベノミクスにより景気が回復し、賃金も上昇しているとの報道を目にしたことは誰しもあるのではないでしょうか。 一方で、個人としては所得の上昇を感じられないという意見が多いのではないでしょうか。 今回は「可処分所得」に注目して、景況感について考えてみたいと思います。 可処分所得という切り口 可処分所得の動向 所見 可処分所得という切り口 第2次安倍政権の発足(2012年12月)と同時期に開始した景気拡大は、長く続いてきました。そして、日本全体の賃金の総額である「雇用者報酬」は着実に増加してきました。これを政府は成果として誇っています。 しかし、景気拡大の恩恵を受けていると実感している個人は各種調査では少ないのが実情です。 この要因は何なのでしょうか。 筆者は、表面的な所得(≒賃金)よりも、所得から税金や社会保険料を控除した手取収入の動向がどのようになっているのかが重要なポイントであると
![可処分所得の推移を見れば生活が改善しない理由が分かる - 銀行員のための教科書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ea03931ca9ae058c2806d5a13578a7200bc61153/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.image.st-hatena.com%2Fimage%2Fscale%2Ff80ba0f2d50458219d4cc7a15249d1499ed321d1%2Fbackend%3Dimagemagick%3Bheight%3D1200%3Bversion%3D1%3Bwidth%3D1200%2Fhttps%253A%252F%252Fcdn-ak.f.st-hatena.com%252Fimages%252Ffotolife%252Fn%252Fnaoto0211%252F20200112%252F20200112124926.jpg)