既存のコロナ治療薬には、ウイルスが体内のタンパク質に結合するのを阻害する抗体薬や、ウイルス増殖を防ぐ抗ウイルス薬がある。これに対し、今回の細胞製剤はウイルスに感染した細胞を殺傷する仕組みで、静脈に点滴投与する。特に免疫力の低下でコロナが重症化したがん患者らに効果が見込め、ウイルス株の変異にも強いという。 同研究所などは、ヒトES細胞からコロナ治療用の免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功した。藤田医科大で血液がんの患者らを対象に3年後に臨床試験を行い、2029年度の実用化を目指す。
大阪から京都府北部、山陰両県を経て山口県に至る「山陰新幹線」の整備を山陰両県の自治体が中心となって求めている。高度経済成長期に決まりながら50年以上、進展がない計画を今こそ動かそうという狙いがあるが、地域政策に詳しい広島経済大の加藤博和准教授(49、地域経済論)は京都新聞社のインタビューに「『山陰は(都市化から)取り残されている』という感覚で、昭和的な誘致活動をしている印象だ」と指摘する。人口が減り、新幹線の採算性や維持コストに不安が増す中、むしろ在来線や高速道路など、既存の交通体系を充実、強化させ…
任天堂(京都市南区)に脅迫文を送り付けゲームイベントの中止を余儀なくさせたとして、京都府警捜査1課と南署は3日、威力業務妨害の疑いで、茨城県日立市、同市職員の男(27)を逮捕した。「死ねなどと数々の投稿をしたことに間違いない」と容疑を認めているという。 逮捕容疑は、昨年8月22日~11月29日、任天堂公式ホームページの問い合わせフォームに、「スプラ甲子園とか開いたら会場のやつらも殺すから覚悟しておけ」「警備増やしたところで爆弾で一撃だわ。死ね」などの文言や、任天堂社員の殺害を予告する文章などを計39回投稿し、同社の業務を妨害した疑い。 府警によると、昨年12月~今年1月に東京都内で開催予定だったゲームイベント「スプラトゥーン甲子園2023 全国決勝大会」など任天堂主催のイベント2件が中止となるなどの影響が出たという。
23日午前9時ごろ、京都市上京区の京都御苑内にシカ1頭が迷い込んだ。御苑の関係者らが捕獲作業にあたり、午後1時40分ごろ、皇宮警察本部京都護衛署付近で捕まえた。 関係者によると、シカは体長1メートルの雄で、数時間にわたって御苑内を飛び跳ねるように走り回っていた。一時は京都御所北側の近衛邸跡庭園付近に追い込まれ、網で捕獲されそうになりながらも、網を突き破って逃走を続けていた。 京都府の防犯メールによると、22日午後11時半から23日午前0時の間、京都府立医科大付属病院西側や河原町通今出川交差点付近で「シカが歩道を走っている」などの目撃情報が複数あり、御苑に出没したシカと同一の可能性がある。 メールでは「シカを目撃した場合には近寄らず、大声を出したり、騒いだりしてむやみに刺激しないように」と呼びかけている。
「餃子の王将」を展開する王将フードサービス本社(京都市山科区)前で2013年、大東隆行前社長=当時(72)=が射殺された事件で、京都府警捜査本部(山科署)は、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系の組幹部の男(56)が関与した疑いが強まったとして、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕状を取った。27日、捜査関係者への取材で分かった。発生から8年10カ月を経て事件は重要局面を迎え、府警は全容解明に向けて捜査を進める。 捜査関係者によると、事件の実行役とみられる男は現在、別の銃刀法違反事件などで実刑判決を受け、刑務所で服役している。 捜査関係者の説明では、男は、氏名不詳の人物と共謀し、13年12月19日午前5時45分ごろ、京都市山科区西野山射庭ノ上町の王将フードサービス本社前の駐車場で、自動装塡(そうてん)式拳銃を4発発射して大東前社長の両胸や腹などに命中させ、殺害した疑いが持たれている。 府警は、殺
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の女性キャラクターのフィギュアの頭部を、別の胴体に取り付けて販売したとして、京都府警生活保安課と右京署は18日、著作権法違反の疑いで、岡山県の50代のアルバイト男を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 こうしたフィギュアを作り替える手法は「魔改造」と呼ばれ、女性キャラクターの性的な見た目を強調した改造品の販売がインターネットで横行している。 逮捕容疑は、2020年6月と10月、著作権を持つアニメ制作会社の許可を得ずに、女性キャラクター「惣流・アスカ・ラングレー」の頭部と、別の胴体を組み合わせたフィギュア2点を、ネットを通じて計約2万円で2人に販売した疑い。 府警は、男の自宅から「魔改造」などが施されたフィギュア35点を押収した。2体のフィギュアを数千円で仕入れ、組み合わせた完成品を1万円程度で販売していたとみられる。男は20年2月~21年10月にかけ
京都府宇治市内の公園にハンモックなどを無許可で設置したとして1月中旬、近所の男性(82)が都市公園法違反の疑いで京都府警宇治署に逮捕された。男性は約15年前から市の指導に従わずに遊具の持ち込みを続け、市が「これ以上放置できない」と告訴、異例の逮捕となった。釈放後の京都新聞社の取材に「子どもたちを喜ばせたかった」と主張している。 市公園緑地課によると、男性は2006年ごろから自作のハンモックやブランコ、ボールなどを同市木幡の公園に持ち込み、住民から「けがをしたら危ない」と苦情が相次いでいた。遊んでいた子どもが軽傷を負ったこともあり、職員が訪れたり、掲示物を張ったりして注意してきたという。 いったん撤去しても再び設置し続けたため、昨年12月24日に都市公園法に基づく中止命令を出した。それでも同日に園内の木にハンモックを取り付けたため、同署に告訴した。 男性は1月18日に逮捕され、翌日に釈放、同
京都府宇治市の公園に無許可でハンモックを設置したとして、京都府警宇治署は18日、都市公園法違反の疑いで、宇治市の無職の男(82)を逮捕した。 逮捕容疑は、2021年12月24日午後4時55分ごろ、同市内の公園で、設置・管理者である市の許可を受けず、約5メートルの間隔で植わっていた2本の木の高さ約1.5メートルの位置にロープをくくり、持参の布(長さ約2メートル、幅約50センチ)と結び、ハンモックを作った疑い。 同署によると、21年1月から同様の行為を始め、市や同署が計15回にわたって警告して撤去させたが、近所の子どもを遊ばせたいとして行為はやまなかった。住民からは「安全性が確認されず、危ない」と苦情が相次いでいたという。男は「間違いない」と容疑を認めている。
清水寺(京都市東山区)は7日、中近世の天皇や足利尊氏、豊臣秀吉の関連文書が古文書の整理調査で見つかったと発表した。新出資料となる天皇の綸旨15点は、中興の祖・願阿弥ら勧進僧が戦乱で荒れた伽藍復興に寄与し、寺院に定着してゆくさまを示す。 200点近くあった文書群には、京における鉄砲の使用時期を示す三好長慶の禁制のほか、厚い観音信仰で知られた尊氏による土地の寄進状、秀吉が母の病気回復への返礼をつづった書状といった多数の原本が含まれていた。
京都府警は24日、免状不実記載の疑いで逮捕した中核派系全学連の活動家の関係先として、京都大の学生寮「熊野寮」(京都市左京区)を同容疑で家宅捜索した。府警は寮の一部が、中核派の拠点に使用されているとみている。 午前9時過ぎに警察官約140人が寮に入ろうとすると、数十人の学生らが集まり、拡声器で「不当な捜査だ」「権力による横暴な捜索で人権侵害」などと抗議した。盾を手にした機動隊員らは寮生ともみ合いになったが、約15分後に捜索に入った。 府警警備2課と川端署は21日、運転免許証の更新時に虚偽の住所を申請したとして、活動家の男(26)=左京区=を逮捕した。男は熊野寮に出入りしていたという。 府警が熊野寮を捜索するのは2018年11月以来。
12~15歳への新型コロナウイルスのワクチン接種を6日に始めた京都府伊根町に7日、接種に反対する電話が殺到し、町は新型コロナワクチン接種コールセンターを終日停止した。脅迫めいた内容もあり、町は「インターネットで知り、抗議の電話をしているようだ」という。 町によると、朝から「子どもへの接種はリスクがある」「接種をやめるべき」などと問いただす電話が相次いだ。3回線あるコールセンターはパンク、町は30分後にコールセンターの電話を止めた。 電話は午後5時までに97件あり、全て町外からだった。メールは36件、ファクスは8件だった。20~30分間応対することもあり職員から「仕事にならない」との声も出た。中には「人殺し」「殺すぞ」など悪質なものもあった。町は京都府警宮津署に相談した。 接種が報道された6日午後以降、会員制交流サイト(SNS)などで、町の子どもへの接種に反対する書き込みが相次いでいた。町の
天ケ瀬吊橋付近の私有地でバーベキューをする若者や家族連れ(4日午後1時50分ごろ、宇治市宇治)=画像の一部を加工しています 宇治川に架かる天ケ瀬吊橋(つりばし)(京都府宇治市宇治)周辺にある火気厳禁の公園や私有地で、バーベキューが盛んに行われている。放置されたごみが散乱し、地元住民らは「本当にマナーが悪い。やめてほしい」と訴えている。 大型連休中の4日午後2時ごろ、記者が現地へ向かうと、乗用車約80台が路肩などに止まっていた。約9割は京都ナンバーで、府民とみられる多くの若者や家族連れが、右岸の空き地を中心にバーベキューを楽しんでいた。 6日午前10時半ごろに改めて訪れると、空き缶や割り箸、紙皿などが散乱していた。付近を毎日散歩しているという男性(71)は、春や秋の休日には以前からごみが多く捨てられていたが「今回の量は例年以上」といい、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で休業す
琵琶湖ホテル(大津市)を経営する京阪ホテルズ&リゾーツは10日、同ホテル内のレストランで、消費期限の切れたパンやロースハムスライスなど計5品を客に提供していたと発表した。 同社によると、最大で昨年11月から今月9日までの間、レストラン「ザ・ガーデン」の朝食メニューとして提供したという。5品は納入後すぐに冷凍保存していたという。2月5日に保健所などから問い合わせを受けて調査し、事実が判明した。同社は「従業員の食品衛生に対する認識の甘さ、管理体制の不備があった。お客様と関係者の皆様に多大なる心配とご迷惑をかけ、深くおわびます」としている。 「消費期限」は過ぎたら食べない方がいい期限で、「賞味期限」はおいしく食べられる期限。
明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が2月7日で最終回を迎える。おそらく光秀の最期も描かれるはずだ。伝承によると、光秀は、山崎の戦い(京都府大山崎町・長岡京市付近)で豊臣秀吉に敗れ、領地の坂本城(大津市)に落ち延びようとした途中、現在の京都市伏見区にあたる小栗栖(おぐりす)で落ち武者狩りに遭い、命を落としたと言われている。では、山崎の戦場からの逃避行はどんな感じだったんだろう。実際に歩いてみることにした。 まず降り立ったのは、阪急電鉄西山天王山駅(長岡京市)。山崎の戦いの際、秀吉が占領した天王山のほど近くだ。一方の光秀が陣を敷いたといわれるのは恵解山(いげのやま)古墳(長岡京市)だ。古墳に向かう道をたった一人で歩き出す。同行者はいない。 計画を実行に移す前、部内の会議で「光秀の最期の一日を思って小栗栖まで歩いて記事にしようと思う」と話した。しかし後輩2人はシラッと
京都市の観光名所・嵐山の21~23日の3連休の人出が、新型コロナウイルスの影響が出てくる前の前年同月の休日平均と比べ、最大で6割超増えていたことが、ソフトバンク子会社のアグープ(東京)の調査で24日分かった。感染が急拡大する中、日本医師会は「我慢」を呼び掛けたが、見頃を迎えた紅葉目当てに多くの人が繰り出した様子がうかがえる。 同社がスマートフォンの位置情報を基に人の流れを解析した。嵐山の午後3時台の人出は前年同月の休日平均比で、21日は11%、22日は65%増え、23日は1%減だった。 人出が前年の1・6倍に膨らんだ22日午後3時の嵐山は、アグープの調査地点全国103カ所の中でも1番の伸び率だった。 感染拡大前(1月18日~2月14日)の休日平均と比べても、嵐山の人出は3・4~5・6倍多かった。嵐山の小売店関係者は「外国旅行者が激減した分、日本人観光客が増えた」と話す。 一方、前年同月と比
京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」で9月、「国勢調査の調査員確保や作業が町内会の負担になっている」という京都市内の女性の声を取り上げた。この記事に対し、読者からは「うちの町内会も大変」「行政はやり方を考えてほしい」といった声が続々と寄せられた。調査の手法に疑問を感じている人が多い実態が浮き彫りになった。 国勢調査は統計法に基づき、日本に住む全ての人を対象として5年に1度行われる国の最も重要な調査。調査年に当たる今年は郵送・インターネットとも回答期限を当初10月7日に設定したが、回答率が低く、ネット回答は20日まで延長された。 調査に当たり、市区町村は非常勤国家公務員の「調査員」を選ぶ。調査員は50~100世帯を担当し、調査票を配ったり、回答するよう促したりする。総務省によると、小規模な自治体は調査員を公募することが多く、京都市など大都市では町内会や自治会に協力を求める傾向が強いという
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