唐突ではありますが、私は男性型脱毛症、いわゆるAGAです。最初に症状を感じたのは13歳の頃、まだ中学1年生の頃でした。はじめはフケがたくさん出るようになり、手で髪を触るとポロポロと制服につき、思春期の僕はそれが嫌で親や周りの大人に相談をしても「成長期で新陳代謝が活発だからしょうがないね」などと言われ、とても悩んだものです。その頃から抜け毛も日々多くなり、気が付けば朝の枕元には数十本の抜け毛が落ちている様になりました。高校生になる頃には、元々指3本が入る位の狭かった額も徐々に広くなり、そりこみの部分も自然に後退していく始末。当時はまだAGA(男性型脱毛症)などという言葉はありませんでしたが、今思えばあきらかにそんな症状が出ていたと思います。 16、17歳の少年にはその現実はなかなか重いもので、朝枕元の抜け毛を見て不安になり、風呂あがりに鏡で前髪を見て憂鬱になり、不思議と寝入りばなに髪の事を考