(関 信浩=シックス・アパート) 昨年2005年は企業がマーケティングにブログを活用することに注目が集まり、日産自動車の「TIIDAブログ」などを手始めに、さまざまな成功事例が生まれました。続く2006年は、ブログをEコマース(EC:電子商取引)に活用することに注目が集まった年だったといえるでしょう。 今回は、実際に商品が売れているECブログを取り上げて、それを事例にECブログについて考察してみたいと思います。 ブログを使い一つの商品マスターで販売チャネルを多面展開 たとえば、雑誌『モノ・マガジン』を出版するワールドフォトプレスと、アイ・アール・アイ コマース アンド テクノロジー(IRI-CT)が共同で運営するECサイト「mono ONLINE:EXPRESS(モノ・オンライン・エクスプレス)」内の「店長フジタの物欲ブログ」。ここでは、シックス・アパートのブログ・ソフトウエア「M
あえて「単価」にこだわり、深く考えてみると… Web業界の原価と単価はアナログ的? ごく稀にだが、違う業界の方と話をする機会がある。などと大袈裟に書くと、「○○セミナー」とか「異業種交流会」のように思われそうだが、なんのことはない、行きつけのお店で、顔見知りの方々とグラスを傾け、世間話で時間を過ごすだけのことで、交際範囲が狭いせいもあり、相手も多種多彩な業界の皆さんというわけではない。 もっとも、いわゆる「個人事業主・SOHO・小規模事業主」が中心なので、業界を越えた共通の話題も多く、同病相哀れむ午前一時……となる場合もあるし、逆に、「こんなにも違うのか」と気づかされ驚くこともある。 とりわけ、見積とか請求については、あまりにも違いが大きすぎ、愕然としたものだ。先ず、モノヅクリの現場(制作ではなく製作)では、原価・単価などが、まさに表計算ソフトのマクロのように(?)、体系化にされて
Web2.0を特徴づけるキーワードとして「ロングテール」というキーワードが使われることが多い。通常の店舗では品目数上位20%が全体の売り上げの80%を占めるのが普通だが、ネットのビジネスでは残り80%の品目の売り上げが上位20%の売り上げを上回る(図1)──代表例はアマゾン(amazon.com)だ──というように表現されることが多い。 しかし、ちょっと待っていただきたい。 まず第一に、通常の店舗より多い品目数を扱えるというのは、ホントに「Web2.0」の特徴なのか? ネットのほうが品目数をたくさん扱えるのは、94年にアマゾンが創業されてからずっとそうだったのではないのか? Web1.0か2.0か、というのは単なる言葉の定義の問題ではあるが、2.0のほうが、より「進んでいる」というイメージを持たれやすい。しかも、「ロングテール」という言葉が、「かっこいい」「最先端」といったポジティブなイメ
経営感覚が鋭い上海のタクシー運転手が話題に 前回のコラムでは、私が社外取締役を勤める日系部品メーカーの例を紹介した。加工コストを知らず赤字のまま、ユーザーの家電メーカーの値下げ要求を受け入れ続けながら仕事を受注していた現状を変えたい、という趣旨であった。 このメッセージを日本人幹部に伝えるために、あるエピソードを交えたメールをそれぞれの日本人幹部に送った。2006年3月ごろ中国で話題になり多くのメディアで記事になった「スーパータクシー運転手」の話題だ。この話題は日本ではあまり知られていないので、今回のコラムで読者にも紹介したい。その運転手は、「上海大衆タクシー」に勤めている。事の発端はこのタクシーに乗ったマイクロソフト中国の幹部が書いたブログだった。その内容を紹介する。 オフィスビルを出て空港に向かう幹部の前に、一台のタクシーがまっすぐ走ってきて止まった。運転手は、オフィスビルを2周
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