前回の「ノマドって『企画の超重要な部分』が抜け落ちる」で、企画について少し触れたので、ついでにもうひとつ。 ボクは広告コミュニケーションを生業としていて、電通で26年、独立して1年半、クリエイティブ畑でCMやウェブやキャンペーンを企画してきた。 最近では「広告」という領域におさまらない仕事も多く、コミュニケーション領域全体を設計・構築する「コミュニケーション・デザイン」が仕事の中心になっている。だから肩書きはコミュニケーション・ディレクター。何をやっているかわからない怪しい肩書きだが、実は本人も何をやっているかよくわかっていないのであるw とはいえ先端っぽい仕事ではある。 そう見えるせいか、学生とか若者とかからよく質問される。 「新しい企画や発想ってどうやったら浮かぶんですか?」 そういうとき、たいていの質問者は「アナタは才能があるからいいですね」という目をしてこちらを見ている。新しい企画
米国在住の emi さんが、"Joking Around" と、「マクドナルド」という興味深い記事を 2本、立て続けに書いておられる。後者は私が一昨日書いた 「マクドナルドのセットメニューって、ビミョーにボッてるのね」という記事にトラックバックされている。それに加えて、私は昨日、「ビニール傘と日本人」という記事を書いた。 ここにあげた 4つの記事をつなぐキーワードは、「思考停止」である。発端となった私のマクドナルドのセットメニューに関する記事の最後の 2行は、こんなものだった。 それにしてもマックに限らず、「深く考えさせない戦略」というのは、現代社会にかなり深く浸透してるよね。 これは、マクドナルドが 「実はビミョーに割高かもしれない」 セットメニューに、客を巧妙に誘導する戦略をとっているらしいということを言っている。よーく考えれば、単品組み合わせでオーダーする方がボリュームがあって安いと
古来から「メメント・モリ(死を思え)」と言うように、人は生まれた瞬間から死に向かって生き続けます。生きるために死ぬのか、死ぬために生きるのか? 気になるあの人に死生観を聞いてきました。 「何歳まで生きますか?」雨宮まみさんに聞く【前編】 自らの「生」と「性」に向き合った著作『女子をこじらせて』によって、今や「女子としての<生れ出づる悩み>を語らせたらこの人」というべき存在になった雨宮まみさん。その「こじらせ」は死生観にどのような影響を及ぼしているのか、たっぷりと語ってもらいました。3.11の受け止め方は、かなりの衝撃でしたね……。
「どんな人が成功するのでしょうか?頭が良い人でしょうか。それとも、運が良い人でしょうか。実は、どちらでもないのです。アナリスト リチャードは何年にも及んだインタビューを、成功の秘密と題した見事な3分間スライドに仕上げています」ということで、「成功者だけが知る、8つの秘密!」 と題されたプレゼンテーションが実に秀逸で分かりやすく出来ており、既に200万回以上再生されています。 リチャード・セント・ジョン「成功者だけが知る、8つの秘密!」 | Video on TED.com http://www.ted.com/talks/lang/ja/richard_st_john_s_8_secrets_of_success.html 学生にした2時間のプレゼンをここでは3分間で話します。TEDに来る時の飛行機でのこと、7年前でした。 隣は高校生、10代だったかな。彼女は貧乏な家の生まれで 「何かで成
人はものさしを持っています。人の価値を計る為のものさしです。 人はものさしを持って生まれてくる訳ではありません。人生のいろいろな経験で、人を判断する方法としてものさしを使う事を学んでいきます。頭がいいと先生は褒めます。頑張って立派になれば尊敬される、と両親は言います。なるほど、頭がいい、立派というのはいい事なのか。そういう事を体験から学びものさしを作っていきます。 ものさしで人の能力を評価する事は社会を営む上で必要な事です。ものさしがあるから自分が何処に向いているかがわかり、適材適所がわかります。ですがものさしに捉われた人はものさしで能力を判断するだけではなく、人格自体も判断します。そしてそういう人が多い場所で育った子供もまた、ものさしで人を判断するようになります。 ものさしに捉われた人は、頭の良さがものさしだとすると、態度はどうあれ自分より頭の悪い人を馬鹿にします。そして同時に自分より頭
(※写真は南米ボリビアのサンフアン町に移住した日本人が持っていた旗) 日本の教育について。 昨日イスラエル人と話していて、ふと気づいた。 ちなみに彼はイスラエルで日本語と日本文化を勉強しているそうだ。 彼が言った。 「日本の小学校のテスト問題は変!」と。 僕は何が変なのか問うてみた。 「だって、イスラエルでもアメリカでも、テストの回答で求められるのは『筆者の意見』ではなくて、自分の意見だよ。日本は違うんでしょ?」 なるほど・・・そう言われれば確かにそうだ。 僕らの教育では大学受験ぐらいまで、 国語の現代文なんかは、『あなたはどう思いますか?』と問われることはなく、 『筆者はどう思ったと思いますか?』という設問ばかりな気がする。 イスラエル人の彼はwhy!?という目で僕を見つめていた。 僕は即興で回答してみた。 ————————————————————————————– 日本人はね、小さな頃
練習が辛い事と、練習効果があるかどうかは、関係がない。とツイッターで呟いた所、反響が大きく、また説明してほしいという意見も多かったので少し説明します。 まず、練習効果がある=競技力向上と定義して話を進めます。次から書く三つの理由から、辛い練習が練習効果が高いわけではない事を説明します。 『辛さは負荷の強さではない』 辛い思いとはどういう時に感じるでしょうか。例えば、量的に多いもの、たくさんやれば確かにしんどいです。次に瞬間的負荷がかかるもの、瞬間とはいえ苦しい思いをするのは辛いです。だいたいこの二つに分けられると思いますが、では実際に競技やっている瞬間はどうでしょうか。 例えば100m。おそらくほとんどの選手が、練習よりは試合の方が楽というでしょう。 すごく簡単にいって負荷が強い=練習効果が高いとみなしていいと思います。100m選手にとっての強い負荷とは、試合での全力疾走に他なりません
30で職なしの私は死ぬしかないんでしょうか - 1232445376 - したらば掲示板 世の中に心配や絶望の種は尽きないが、僕はもうすっかり心配するのも絶望するのもやめてしまったので、そのことについて書きたい。僕はといえば、だいたいずっと自分にもこの世にも失望していたし、希望をもった瞬間なんて物心ついてからひとときたりともなかったのだけれども、そんな僕でも心配をやめられたという話だ。 簡潔にいえば、死ぬことにしたのだ。 まあ、今からすぐ死ぬという話ではないのだが、かといって5年、10年というスパンでもないのだろう。ともかく、食えなくなったら死ぬということだ。そうだ、これまで僕はなんども刑務所に行くような末路について考え、述べてきたのだけれども、一方で自分で死ぬことについては「そんな度胸はない」と言ってきた。せいぜい不慮の事故で死にたいというくらいしか言い切ってこなかった。自分の希死願望と
早いほうがいいなんて思うのは 若いうちだけだからね ま よく考えなさい… 体は減らない なんて思ってるか知らないけど 減るのよ HER (Feelコミックス) はじめに 貞操観念なんてもはや死語ですし。21世紀の恋愛事情ではセックスも多様化してるんだろうし、遺伝子に勝手に組み込まれた増殖プログラムに良いも悪いもないわけです。そうしたい人間同士が同意の上(妊娠可能性や感染症についても)、体を重ねることに特に問題はないと思っています*1。 付き合う前に、早くセックスをしたほうが良い。 以前、タイトルのような話しを、松本人志がTVで喋っていたのを見た記憶があります(間違ってたらすいません)。そこでの話しは、体の相性が悪いことを付き合った後で知ることのほうが不幸だという論旨だったと思います。世の中には、こんな風に、「セックスは付き合う前に早くしたほうがいいよ」ってなルールやルールを作ろうとする人が
20才の頃、お金も無く、良くてユニクロ、下手するとジャスコで服を買ってた。いや、ジャスコでは正確には買っていない。帰省した時に、親が僕の服装のみすぼらしさを不憫がって、近くのジャスコに夕ご飯の買い物に行ったついでに、安売りの服を買って恵んでくれてただけだ。当時、今で言う「リア充」は、わざわざバイトして、そのお金で好きな服を丸井や伊勢丹で買って、お洒落少年をやっていた。リア充爆発しろ、とはこのことだ。当時の僕は、バイトしてまで服を買う程ファッションに興味が無かったし、そんなお金が有ったら、少しでも出たてほやほやの初代Pentiumマシンのメモリを増やしたかった。 25才の頃は社会人3年目。デパートにはバーゲンなるものが有り、その時期だと安くお洒落な服を買える事をやっと発見した僕は、なけなしのボーナスを手に、デパートで服を買う様になった。しかし、その頃同世代のリア充は更に先に行っていて、バーニ
あるところに生活に困っている女性がいて、どうしてもお金が足りないというので、僕は生活費として彼女に15万円を貸してあげた。このお金は好き勝手自由に使っていいというわけではなく、あくまで生活必需品を買うために使うこと、という約束で貸したものだ。ある日、その人にとってどうしても必要なパソコンを買うために、ネットショップで32,000円の買い物をした。そのパソコンには10%のポイント還元が付いていた。彼女はとりあえず借りたお金の中から32,000円を支払い、後に3,200円分のポイントを得ることになった。ここまでは何も問題なかった。話がおかしくなりはじめたのはこの後だ。彼女がもらった3,200円のポイントで、おしゃれウィッグを買いたいと言い始めたのだ。それを聞いた僕は、「ちょっと待ってよ。生活に困っていて、明日の食事も厳しいという状況だからお金を貸したんだよ」「どうしても生活に必要なものを買うの
目からうろこ、工場のトラブルを解決した「ある工夫」が注目を浴びる エンジニアの仕事はトラブル解決に多くの時間を取られますが、とある歯磨き粉会社のトラブル解決法がためになると話題になっていました。 その内容ですが、歯磨き粉チューブの入った箱が、ときどき空っぽのまま出荷されてしまうことを防ぐというものです。 チューブが入らず空っぽの箱ができてしまうのは生産ラインに問題があり、タイミングなどを調整しても100%箱に入るようにデザインするのは困難を伴いました。 工場にいるエンジニアは手がいっぱいだったので、会社のCEO(最高経営責任者)は経営陣を集め、外部からエンジニアを雇い新しいプロジェクトを立ち上げることにしたのです。 その流れで予算と計画を組み、6ヶ月の期間と800万ドル(約6億円)をかけて質の高いプロジェクトが実施されました。 これによって空っぽの箱ができるたびに重量不足を検知してベルが鳴
2011年03月25日08:45 カテゴリ翻訳/紹介東日本大震災 寄稿 - 宋メール連載第一回「逃げる勇気」 盟友宋文洲の大人気メルマガ「宋メール」に、私の連載コラムが六回掲載されることとなりました。 メールマガジン申し込み | ソフトブレーン株式会社 宋メール第170号「大地が揺れた後」 今回の上記本文は北京の自宅で書きましたが、以下のゲスト寄稿はお隣さんの小飼弾さんから寄せていただいたものです。お隣さんといっても北京のではなく東京自宅のお隣さんです。 弾さんが我が家に食事に来てくれた時のことを忘れられません。食事の合間に当時の私の新書「うまい逃げ方」を手にして数分間パラパラとご覧になっただけなのですが、翌日、彼が書いた書評をみてびっくり仰天。私なら数日をかけてよく読んでからじゃないと書けない書評だったからです。 いろいろな変わった日本人と友人になりましたが、弾さんほど能力も発想も個性も
本当に長い10日間だった。 11日以来、次々と起こる、話の展開、さらに広がる原発の話、悪化する一方の被災地の苦悩に目が釘付けになり、十日経ってしまった。ひと月のようにも、更に長いようにも感じる。 悲惨な映像、あるいは原発の進捗、被災者の声など、テレビはあまりにも同じような話ばかりなので、当初は久しぶりに随分見ていたが、もうほとんど朝出がけぐらいしか見なくなってしまった。もう心に反応するエネルギーが残っていない。 ニュースもTwitter以外にRSSで、毎日二千ほどやってくるが(欧米メディアが三分の二、日系メディアが三分の一ぐらい)、これも、我が和朝に対しては、ある種似たような話ばかりで疲れてしまう。欧米のニュースは、確かに日本ほど画一的ではないし、対岸の火事のためか、ひいた目で語っているものが多いので、それはそれで良いのだが、問題の現状と日本では語られないホラーストーリー的な話が主なので、
昨日の記事で「内田樹の最終講義」に少し言及したあと、また3日分の文章を読み返してみた(1、2、3) で、ふと思った。 よく「創作料理」とか「アイデア料理」とかを売りにする店があって、ボクはあまりおいしいと思ったことがないのだが、その理由はきっとその料理人が「自分自身の実存をそこにねじこんで」いないからなのではないか、と。 日本料理にもフランス料理にも中国料理にもそれぞれに「型」という「決まりごと」があって、料理の基本は厳密に決められている。この料理の下ごしらえはこうやって、食材はこれとこれで、何分煮て、塩加減はこのくらい、と、(それぞれの師匠によって微妙に違うにしても)きっちり決められている部分が多い。「もっとこうした方がいいんじゃないの?」とか若い頃は生意気を思ったりもするだろうが、それは長年かけて先輩たちが洗練させてきた「型」なのだ。 当初は理不尽とさえ思えたそういう「型」に「自分自身
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