JR東日本は20日、この日朝から東京駅で売り出した交通系ICカード「東京駅開業100周年記念Suica」について、購入希望者の混雑が激しくなったため、途中で販売を中止した。1万5千枚が用意されたが、販売を中止した午前9時40分時点で、8092枚は既に売られていた。JR東は後日、改めて販売するとしているが、時期と枚数は未定だ。駅では一時、怒号が飛び交った。 記念Suicaは赤れんがの丸の内駅舎をデザインしたもので、1枚2千円。1人3枚まで購入できるはずだった。JR東は、ポスターなどで「前日からお並びすることはできません」と告知していたが、実際は徹夜組も多かった。 20日朝、駅前には9千人以上が並び、当初予定より46分早い午前7時14分に販売を開始。それでも駅前は人であふれかえった。中止を受け、大勢の人が「なぜ買えないのか」とJR社員らに詰め寄った。 福岡県飯塚市の会社員堀江和紀さん(50)は