ブラック企業のすすめ – やりがい搾取 の続きです。 ■日本人であるということは搾取してる 私は1年ほど上海の外れに赴任していたことがあります。 ちょうど円ドルが79円を付けた頃で、「日経新聞にヤオハン(覚えている人いるかな……)が出ない日はない」程度には中国は注目されていましたが、実際に、中国が今のように発展すると本気で思っている人がどれだけいたか……、という時代です。当時、私がいた会社で工員の月収が900元(約10,000円)、マネージャクラスで2,000元(約23,000円)ぐらいだったと思います。私より20歳以上も年上の優秀なマネージャが「日本製のビデオが欲しい」と、言いながら働いているのに、何も出来ない私が苦もなく買えてしまうのは、「搾取以外の何物でもない」のです。 優秀なマネージャが、そんな給料で働いているのに、何も出来ない私に、「運転手(営業担当の社員ですが)付きのクラウンを