難航する候補者選び 来年2月に予定される東京都知事選に向け、各党で候補者擁立作業が始まりました。予想通り、早くも難航のようすです。 前回の都知事選は、石原慎太郎元知事(日本維新の会共同代表)のもとで副知事を務めていた猪瀬直樹氏への“禅譲”のような図式でしたから、猪瀬氏を軸に各方面で候補者の自薦・他薦が進められ、さほどの騒動はありませんでした。 都知事選の候補者選考が難航するのはいくつか理由があります。 このうち最大の理由は有権者が1千万人超と多く、組織型の選挙では限界があります。知名度は必須条件です。 知事は、政治家であると同時に行政官です。行政も議会対策などの政治も、分かっていなければいけません。同時に、巨大な無党派層の支持・理解を得なければ当選はおぼつきません。 手堅い行政手腕と、幅広い層から好かれる好感度を兼ね備えた候補は、そう簡単には見つからないのです。 キャスターや芸能人、メディ