5月14日 発表 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は14日、「Cell Broadband Engine」(Cell/B.E.)の演算性能を強化した新CPU「PowerXCell 8i」を2基搭載するブレードサーバー「BladeCenter QS22」を発表した。6月6日より出荷を開始する。最小構成価格は138万6,000円。 新たに搭載されたPowerXCell 8iは、エンタープライズ向けHPCに使えるよう、IBMが独自にCell/B.E.の倍精度浮動小数点演算を強化したプロセッサ。Cell/B.E.の浮動小数点演算は、8つのSPEを使って行なわれる。単精度は256GFLOPS(4GHz時)と高速だが、倍精度では約25GFLOPS(同)と約10分の1にまで落ち込む弱点がある。このため、HPC用途の性能には疑問符が付けられることもあった。 PowerXCell 8iはこれを補い
東大、クアッドコアOpteron搭載の国内最速スパコン ~約15,000コアで理論ピーク性能140TFLOPS 1月8日 発表 株式会社日立製作所は8日、東京大学情報基盤センターから、テクニカルサーバー「HA8000-tc/RS425」を952ノードで構成したスーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。2008年6月より稼働する予定。 HA8000-tc/RS425は、CPUにAMDのクアッドコアOpteron(2.3GHz)を4個(16コア)搭載した2Uラックサーバーで、本システムはこれを高速多段クロスバネットワークで952ノード接続した。プロセッサ数は3,808個(15,232コア)、理論ピーク性能は140TFLOPSで、2007年11月の時点で国内最高性能となる。 ノード間の接続には米Myricomの「Myri-10G」ネットワークを採用し、10Gbit級のノード間高速通信を実
●上と下に広がるIntelデスクトップCPUロードマップ IntelのデスクトップCPUロードマップは、上下に広がりつつある。昨年(2006年)、IntelはローエンドCPUの価格を引き下げる一方、クアッドコアCPUを投入してハイエンドCPUの製品構成をリッチにした。今年から来年(2008年)にかけては、ローエンドにボード込みの低価格ソリューションを導入する一方、ハイエンドにDP(Dual-Processor)ソリューションを投入する。ローエンドはより安く、ハイエンドはより高くと、CPU価格のレンジを広げてゆく。 ローエンドの拡充は、興隆しつつある199ドル/299ドルレンジのエマージングマーケット向けPCを意識した展開だ。ハイエンドの拡充は、影響力のあるエンスージアストの市場を掴むためだ。エンスージアストでのポイントは、デュアルプロセッサ(8コア)とクアッドビデオの「8x4」ソリューショ
●アプリケーションの変化に対応するアクセラレータ Intelは、恒例のデベロッパ向けカンファレンス「Intel Developer Forum(IDF) 2007」を、北京で4月17日から18日にかけて開催する。IDF前日に開かれたプレスブリーフィングで、Intelは同社のアクセラレータ(コプロセッサ)戦略である「Geneseo(ジェネセオ)」の概要を明らかにした。 Geneseoは、Intelが昨秋のIDFで構想を明らかにしたアクセラレータ向けインターフェイス仕様。IBMとともに、PCI Expressを拡張する形でアクセラレータの接続に最適なインターフェイスを実現するという。AMDのコプロセッサ構想「Torrenza(トレンザ)」と同様の構想だ。AMDは、HyperTransportをコプロセッサ接続の主要なインターコネクトとして推進しているが、IntelはPCI Expressの拡張
アメリカのスタンフォード大学がガンやアルツハイマー、パーキンソン病といった難病の原因となるタンパク質を解析するために行っている、世界中の人々が世界最大級のスーパーコンピュータを形成する分散コンピューティングプロジェクト「Folding@Home」において、PS3が参加しているWindowsマシンの5分の1の台数で、3倍以上の演算速度を実現しているとのこと。 ちなみにこれだけだとどれだけ速いのかが分からないので、比較対象として「地球シミュレータ」と比較してみることにしました。 詳細は以下の通り。 Folding@Home このページによると、2007年3月25日17:17:59現在での演算速度は、Windowsマシンが16万1507個のCPUによって154TFLOPS(テラフロップス)なのに対して、PS3が30272個のCPUで481TFLOPSとなっているとのこと。 これが計測結果。 そし
●サーバーとクライアントへと分化が進むAMD CPU 2008~2010年の45nmプロセス世代で、AMDは大きなCPUアーキテクチャの改革を実現する。AMDは現在、2~3年を見通した大がかりな技術革新を推進している。見えてきたAMDのCPU戦略は、非常に大胆かつ根本的な改革を含んでいる。その全体像を整理してみよう。 AMDはATI Technologiesを買収したことで、実績のあるGPUコアとその開発陣を手に入れた。その結果、CPUにGPUコアを統合した「Fusion(フュージョン)」プロセッサを2009年に投入する計画で進んでいる。 Fusionプロセッサの目的は、CPUにグラフィックス機能を加えるだけでなく、GPUコアをより汎用的な「ストリームコンピューティング(Stream Computing)」へと適用し、非グラフィックスアプリケーションも高速化することにある。GPUコアという
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