日銀の黒田東彦総裁は24日、台風上陸で工業生産が影響を受けたため、日本経済は昨年第4・四半期にマイナス成長に陥った可能性があると述べた。写真は1月21日、都内で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [ダボス(スイス) 24日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は24日、台風の相次ぐ上陸で工業生産が影響を受けたため、日本経済は昨年第4・四半期にマイナス成長に陥った可能性があるとの見方を示した。 黒田総裁はスイスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のセミナーで、「日本経済は昨年第4・四半期にマイナス成長に陥った。これは主に2回の台風被害に見舞われたことに起因する。日本では自然災害の被害が確実に拡大している」と指摘。自然災害の影響を受けることが多い国として、日本は気候変動に関連するリスクの最小化に向け取り組んでいく必要があるとの考えを示した。