1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、小学6年の土師淳君=当時(11)=が亡くなってから24日で23年となるのを前に、父親の守さん(64)が神戸新聞社の取材に応じた。新型コロナウイルスの影響で、月に2回行っていた淳君の墓参りは1カ月ほど控えているが、守さんは「昔と変わらず、かわいい子ども」と慈しむ。この時期に加害男性(37)が送ってきた手紙は3年連続で届かず、「手紙は彼が事件と真摯に向き合う手段の一つ。ぜひ書いてほしい」と改めて求めた。主なやりとりは次の通り。 【表】事件とその後の経過 ■淳君について -事件から23年がたつ。 今思っても非常に特異な事件だった。また、事件が長い時間の間に皆さんの記憶から薄れていると思うが、仕方ないし当然だと思う。私たちとしては忘れられた方が楽。大事なことは事件の教訓を忘れずに生かすこと。そして教訓を考えるのは加害男性の責務だ。 -今、淳君に対