ここ一年くらいカルチャーコードというものについて考えています。 普段私は、企業の事業立ち上げや製品のデザインに携わる機会が多いのですが、その際にこのカルチャーコードという言葉をプロジェクトメンバー、クライアントに対して使う機会が最近増えてきたので、その話を書いてみようと思います。大きく分けると、デザインにおけるカルチャーコードと組織文化におけるカルチャーコードです。 カルチャーコードって何?カルチャーコードというのは「特定の文化圏において、あるものがどう考えられているか、どういう連想や記憶を引き起こすか、どういった慣習に組み込まれているか」といった暗黙知やルールのようなものです。マーケティングリサーチの領域で使われている用語です。民族特性なんて訳されたりもしています。事例としてわかりやすいのは色でしょう。例えば白色。日本では純潔、新品、先進性や安心などを連想するかと思いますが、中国のカルチ