有料デジタル放送を無料で視聴できるよう不正に改造された「B-CASカード」を販売したとして、兵庫県警サイバー犯罪対策課が、東京都目黒区の風俗店従業員、島津司(つかさ)(30)と大阪市浪速区の発送代行業、吉住(よしずみ)将行(39)両容疑者を不正競争防止法違反容疑で逮捕していたことが捜査関係者への取材で分かった。同課は昨年7月以降、不正カードの販売で約8000万円を売り上げたとみて調べている。 捜査関係者によると、両容疑者はインターネットの販売サイト(既に閉鎖)に「暗号解読版B-CASカード」として出品。今年2月、神戸市の女性ら2人に不正カードを1枚ずつ、それぞれ2万6300円で販売した疑いが持たれている。同課は、両容疑者の自宅から不正カード計約700枚を押収した。 島津容疑者は「知人に頼まれて、不正カードを吉住容疑者に卸した」と容疑を認めているが、吉住容疑者は「不正カードとは知らなかっ