日本相撲協会への改革案を提言する「ガバナンスの整備に関する独立委員会」の会合を終え記者の質問に答える奥島孝康座長(手前)=東京・両国国技館で2011年1月21日午後0時24分、石井諭撮影 外部有識者でつくる日本相撲協会の「ガバナンス(組織の統治)の整備に関する独立委員会」(座長=奥島孝康・日本高校野球連盟会長)は21日、東京・両国国技館で会合を開き、公益財団法人移行に向けた改革として、年寄名跡(年寄株)の継承について、現在の金銭を伴う譲渡から適切な形に是正するよう協会に求めることを決めた。この日、まとめた答申案に盛り込んだ。 年寄株は現役引退後の力士が協会に残るために必要で、億単位の金銭を伴って譲渡されているのが実態。協会が一括管理する案は盛り込まれなかったが、独立委の中島隆信副座長(慶大教授)は会見で「売買の対象になっているのは、公益法人だろうと一般法人だろうと、外から見れば、おかしい」