背景画を立山連峰に変えた場合の予想図(「明神湯」の背景画に立山連峰の写真を組み込んで朝日新聞が合成) 東京の銭湯の背景画を富士山から立山連峰に変えて、富山をPRしよう――。立山連峰の玄関口に位置する富山市が、こんな試みを新年度からはじめる。同市の製薬メーカーの鎮痛薬「ケロリン」が、銭湯の風呂おけの広告で全国に知られた成功例もあり、市は500万円の予算を組んで異色の作戦に取り組む。 富山市は新年度から、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合を通じて呼びかけ、協力してくれるところを探す。とりあえず、初年度の目標は5カ所。背景画は数年で色を塗り替えるのが一般的だといい、タイミングが合う銭湯があったらぜひ……という構えだ。名乗り出てくれたところには「ケロリン」の風呂おけを薦めるほか、風呂上がりの客には富山市の飲料メーカーが作るラムネも飲んでもらい、地元物産の振興にもつなげようという考えだ。 実現に