サマータイム(夏時間)の導入が、各地で始まっている。東日本大震災の原発事故で迫られる節電対策の「切り札」として注目が集まる一方、その効果を疑問視する自治体や企業も多い。 果たして、サマータイムは有効なのだろうか。 ◆消費電力2割減◆ サマータイム導入の動きは、企業を中心に広がる。工作機械大手の森精機製作所(名古屋市)は先月、奈良県大和郡山市や三重県伊賀市などの製造拠点で就業時間を1時間半前倒しし、午前7時〜午後4時とした。伊賀市の伊賀事業所では、午前6時半頃から約1300人の従業員が続々と出社。作業着に着替えると、音楽に合わせて約5分間体操をし、始業のチャイムとともに業務に就く。 同事業所では、機器の電源をこまめに落とすなどの努力を含め、導入から約1か月で消費電力の2割カットを実現。従業員には「仕事がはかどる」「平日でも役所や病院に行ける」など、おおむね好評だという。 ◆自治体は消極的◆
国内最多の原子力発電所14基が稼働する福井県が、運転中の原発の燃料に課税し、電力事業者から徴収している「核燃料税」について、運転停止中でも課税できるようにする関連条例案を6月県議会に提案することがわかった。 年間約50億円の税収確保が目的とみられ、成立すれば、運転停止中の原発に初めて核燃料税がかかることになる。 核燃料税は、1976年に導入した税制で、現在の税率は燃料価格の12%。2009年度の税収は約51億円。関係者によると、条例案では、原発規模に応じて課税する。実現すれば、他の原発立地自治体にも同様の動きが広がる可能性があり、電力事業者の反発も予想される。同県内では現在、定期検査やトラブルで7基が運転を停止しており、7月には2基が検査に入る予定。
高さ2・3メートルの「ねこバス」に乗り込むと、窓の外に陽光あふれる田園風景が広がる-。三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市下連雀)で4日、アニメ映画のワンシーンに迷い込んだような体験ができる新企画「ねこバスから見た風景展」が始まった。 展示室には、映画「となりのトトロ」で登場したねこバスのシーンの背景画をバックライトパネルで壁一面に展示し、窓からのぞける仕組み。 このほか「耳をすませば」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「もののけ姫」の4作品からも、それぞれ印象的なシーンを選び、拡大した背景画と立体造形物で再現。映画のキャラクターが動き回った空間を体感できる。 映画では数秒しか登場しない背景画だが、絵に近づけば、光と影の表現にこだわったジブリ映画独特の筆遣いも発見できる。 監修は宮崎駿監督。企画展は来年5月までの予定。「背景美術が生み出すさまざまな空間を体験できるよう工夫しました」と同館
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く