厚生労働省は29日、サラリーマンや公務員世帯の専業主婦が、夫が支払う厚生年金などの保険料の半分を払ったとみなし、夫が受け取る厚生年金などの受給額の半分を妻の基礎年金に上乗せする仕組みに改める方向で検討に入った。 同省は改革案を29日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の年金部会に示し、2012年の通常国会に関連法案を提出する考えだ。 サラリーマンや公務員世帯の専業主婦は、保険料を支払わないのに基礎年金を受け取ることができる。この第3号被保険者制度には、「専業主婦優遇だ」などの批判が出ている。3号の保険料は厚生年金や共済年金の加入者全体で負担しており、3号の夫だけでなく、共働きや単身者も肩代わりしているわけだ。政府・与党が6月に決めた社会保障・税一体改革成案でも同制度の見直しを求めている。 厚労省は見直しに向け、夫に保険料を追加負担させたり、妻に新たな保険料を負担させたりする案や、妻の